イソフラボンは育毛に効果的な理由!

大豆にはタンパク質をはじめ、いろいろな成分が含まれています。そのうちのひとつに「イソフラボン」というものがあります。

イソフラボンは女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)に似た働きをしてくれます。

このため、豊胸効果をはじめ、女性らしい体を作るために役立ってくれます。

また、エストロゲンの不足が原因で起きる疾患に骨粗鬆症や女性の更年期障害があります。

イソフラボンは、こうした疾患の症状を和らげてくれる働きもあるのです。

こうしたイソフラボンの働きについてはよく知られているところですが、男女関係なく育毛効果を発揮してくれることについては、意外と知られていないのではないでしょうか。

イソフラボンとはどのようなものなのか、どのような働きで育毛効果を発揮してくれるのか、イソフラボンの効率的な摂取法にはどのようなものがあるのか、過剰摂取によって問題が起きないのかどうかなどについて、説明していきましょう。

イソフラボンはエストロゲンに似ている!

イソフラボンとは、大豆に含まれているポリフェノールの一種です。

ポリフェノールは植物が光合成を行う際に生成される物質で、苦味や渋み、果実の色などはこのポリフェノールによって生じます。

ポリフェノールはほとんどの植物に含まれており、その種類は5000にも及びます。

ブルーベリーに含まれるアントシアニン、お茶に含まれるカテキンなどが広く知られています。

植物は光合成によって成長に必要な炭水化物を生成していますが、このときに活性酸素が生じるという問題点があります。

活性酸素は正常な細胞を傷付け、老化の原因を作ってしまう困りモノなのです。

ポリフェノールは、この活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐことができるのです。

植物の中には樹木のように数百年もの寿命を持つものがありますが、これはポリフェノールによって老化を防いでいるためと考えられています。

植物はポリフェノールを生成することができますが、人間をはじめとする動物は体内でポリフェノールを生成することができません。

植物を摂取してポリフェノールを体内に取り入れており、これが寿命の差につながっているとされているのです。

イソフラボンは大豆やクズなどといったマメ科の植物が生成するポリフェノールで、他の植物で生成されるものと同様に抗酸化作用を持っています。

ただ、ポリフェノールは抗酸化作用以外にもいろいろな働きを持っており、その効果は種類によって違っています。

アントシアニンなら肝機能の強化、カテキンならコレステロールの減少といった具合です。

そして、イソフラボンはエストロゲンに似た働きをしてくれます。

女性ホルモンに似た働きにより育毛効果を発揮!

まず知っておいてほしいのは、ホルモンは受容体と結びついて効果を発揮することです。

そして、イソフラボンとエストロゲンは分子構造が似ていることです。

イソフラボンは分子構造が似ているため、エストロゲン受容体と結合しやすいです。

これによって、イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすることができます

いくつか例を挙げて説明していきましょう。

卵巣は加齢とともに衰え、エストロゲンの分泌量が低下します。

その影響から、さまざまな不具合が生じるのが女性の更年期障害です。

イソフラボンを摂取することは、この女性ホルモンの不足を補うことになります。

補うことで、更年期障害の症状を和らげることができるのです。

また、エストロゲンには骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。

女性ホルモンの分泌量が減少すると、骨からカルシウムが溶け出しやすくなり、骨粗鬆症の原因となります。

イソフラボンによるエストロゲンの補完は、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐことにもつながるのです。

エストロゲンが育毛に効果を与える理由

それは、IGF(インスリン様成長因子)の一種であるIGF-1が関係しています。

IGF-1は、頭髪の成長を促す効果があります。そして、エストロゲンにはこのIGF-1の生成を促す働きがあるのです。

女性が男性に比べて頭髪が伸びやすいとされているのは、男性に比べてIGF-1の生成量が多いためだと考えていいでしょう。

AGA(男性型脱毛症)はその和名から男性固有の疾患だと思っている人もいるでしょうが、実は女性もAGAを発症することがあるのです。

治療法の違いなどからFAGA(女性男性型脱毛症)と言われることもあります。

女性の体内でも卵巣などから男性ホルモンが分泌されており、AGAの原因である男性ホルモン由来物質・DHT(ジヒドロテストステロン)も生成されているためです。

ただ、女性は男性とは違い、若年層のAGA発症は極めてまれです。

これは若い女性はエストロゲンの分泌量が多く、IGF-1によってDHTの働きを抑えられているからです。

DHTはTGF(トランスフォーミング増殖因子)の一種であるTGF-βの生成を促します。

TGF-βは毛母細胞の分裂を抑制し、頭髪の成長を妨げる働きを持っています。

IGF-1の逆の働きと考えていいでしょう。

若い女性はIGF-1の生成量が多いため、TGF-βの働きを抑えることができます。

ところが、加齢によってエストロゲンの分泌量が低下し、IGF-1が減少すると、TGF-βの働きを抑えられなくなります。

これが女性のAGA発症メカニズムです。

これに対して、男性はそもそも体内のエストロゲンが女性に比べて少なくなっています。

つまり、IGF-1の生成量がTGF-βを抑えられるほどないということです。

男性ホルモンの分泌量が増え、DHTの生成量が増加するだけでAGAを発症する可能性があり、これが若ハゲを発症させてしまいます。

エストロゲンに似た働きをするイソフラボンの摂取は、IGF-1の生成量を増やすことにつながるぜ!

IGF-1の生成量を増やす=毛母細胞の分裂が活発化し、育毛につながってくれるというわけだ。

イソフラボンによってIGF-1の生成量が増えるのは、男性も女性も変わるところはありません。

女性ホルモン受容体は、男性も女性も持っているためです。

これが男女関係なく育毛効果を発揮してくれることにつながっているのです。

豆乳はイソフラボンの王者! 朝豆乳を始めてみよう

イソフラボンを摂取するためには、大豆製品を食べたり飲んだりする必要があります。

豆乳は、イソフラボン摂取のためにおすすめできる食品のひとつです。

豆乳をおすすめする理由は、手軽に摂取できることです。

イソフラボンの含有量

・無調整豆乳なら100グラム当たり34ミリグラム、

・調整豆乳なら25ミリグラム、

・豆乳飲料ならば15ミリグラム前後

「参考:食品安全委員会

この数字自体は、特筆すべきものではありません。

同じ100グラム当たりなら納豆は79ミリグラム、きな粉は160ミリグラムも含まれているのです。

「参考:フジッコ

ただ、同じ100グラムでも摂取の難易度には差があります。

納豆なら2パック、きな粉なら市販品1パックです。

納豆2パックは決して少なくありませんし、きな粉1パックなんて無理ですよね。

その点、豆乳なら市販品1パックで200グラム入っています。

豆乳1パックを飲むならばそれほど時間はかかりませんし、おやつ代わりにもなるのでおススメです!

豆乳の中でもおすすめは、無調整タイプなんだな。

味には癖があるけど、無調整豆乳には豆乳飲料の2倍以上のイソフラボンが含まれていて、効率的に摂取できるんだな。

無調整豆乳の味が気に入らないという人は、料理に使ってみるのもいいでしょう。

おすすめは味噌汁に混ぜることです。

同じ大豆製品のかけあわせで、より多くのイソフラボンが摂取できるためです。

飲む時間としては、朝がおすすめです。

朝は昼や夜と比較すると体が栄養素を吸収しやすくなっており、イソフラボンの吸収率もアップしてくれるとされています。

また、豆乳を温めて飲むと、イソフラボンの吸収率はアップします。

ただ、あまり温度を上げると豆乳に含まれているタンパク質が壊れてしまいますので、40度までにとどめておきましょう。

重要なのは、豆乳は毎日飲む方がいいということです。

イソフラボンは摂取してから24~48時間で体外に排出されてしまうため、常に補充が必要なのです。

そして豆乳の1日当たりの摂取量は、200グラムまでに抑えておくのが理想的です。

イソフラボンは摂取量が多ければ良いというものではなく、過剰摂取すると体に悪影響が出るためです。

豆乳はイソフラボン摂取に適した食品のひとつですし、値段も決して高くありません。

ただ、せっかくイソフラボンを摂取するならば、より効率的に吸収するために飲み方を工夫しましょう。

一日の摂取量を目安に上手にイソフラボンを食すのが大事

ただ、イソフラボンは摂取すればいいというものではありません。

厚生労働省が1日当たり70~75ミリグラムを上限値と定めていることからも分かるように、イソフラボンの過剰摂取は体にいろいろな不具合を起こしてしまう可能性があるのです。

女性の場合、イソフラボンを過剰摂取すると、体が「エストロゲンが過剰に分泌されている」と勘違いしてしまいます。

これが体の不具合を引き起こす原因のひとつです。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、エストロゲンが過剰だと判断するとプロゲステロンの分泌量が増加するのです。

PMS(月経前症候群)の症状が重くなってしまったり、生理不順の原因となってしまったりすることがあるとされています。

イソフラボンの過剰摂取は、子宮内膜症を悪化させてしまったり、乳癌のリスクを高めてしまったりする可能性があることも分かっています。

男性の場合は、女性とは違った不具合が起きます。

例えば、イソフラボンの過剰摂取によって、女性のように胸が隆起してしまったという臨床例が報告されています。
「参考:中国新聞網

これは、イソフラボンによって男性ホルモンの働きが弱くなってしまったことが原因とみられています。

男性ホルモンには体を筋肉質にしたり、体毛を濃くしたりする働きがあります。

イソフラボンの過剰摂取で男性ホルモンの働きが弱くなると、筋力が低下したり、体毛が薄くなったりすることがあり得ます。

また、男性ホルモンには性欲をアップさせる効果もあるのです。

イソフラボンによって男性ホルモンの働きが抑えられると性欲が低下し、ED(勃起不全)の原因になってしまうことも考えられます。

これはAGAより深刻な悩みになりかねません。

ただ、こうした不具合はサプリメントなど、吸収率の高いアグリコン型のイソフラボンを摂取した場合に起きやすいものです。

豆乳をはじめとする大豆製品に含まれているのはグリコシド型といい、アグリコン型より吸収率は劣るため、必要以上に過剰摂取を心配しなくてもいいでしょう。

付け加えると、アグリコン型のイソフラボンを含む食品は味噌や醤油といった調味料なので、基本的に食物からイソフラボンを摂取する際に、過剰摂取になることは考えにくいのです。

とはいえ、1日に1リットルも2リットルも豆乳を飲むと、イソフラボンの過剰摂取になってしまうことは否定できません。

イソフラボンは摂取すればいいというものではない」ということを頭の片隅にとどめておき、厚労省の定めた摂取上限量を超えないようにしましょう。

育毛とイソフラボンの関係性

大豆に含まれているイソフラボンは、エストロゲン受容体と結合することで、エストロゲンに似た働きをし、これが育毛効果につながるのです。

エストロゲンには毛母細胞を活性化させ、頭髪の成長力をアップさせるIGF-1の生成量を増やす働きがあります。

頭髪の成長力がアップすれば、薄毛解消につながるというわけです。

特に女性は、エストロゲンの分泌量に伴うIGF-1の生成量減少がAGA発症の原因となっているので、イソフラボン摂取による育毛効果がより効果的になるでしょう。

イソフラボンを手軽に摂取できる食品のひとつとして、豆乳があります。

1日200グラム程度ならば簡単に摂取できるのが理由ですが、朝に飲んだり、温めて飲んだりすることで、イソフラボンの吸収率をアップさせることができます。

ただ、イソフラボンは過剰摂取によって身体に不具合が起きる可能性があります。

女性はイソフラボンの過剰摂取が生理不順の原因となったり、子宮内膜症の悪化につながったりします。

乳癌のリスクを高めてしまう可能性もあるのです。

男性の場合は、イソフラボンの過剰摂取が男性ホルモンの働きを低下させ、女性のように胸が出てきたり、筋力が落ちてしまったりすることがあります。

男性ホルモンの働きの低下によって性欲が低下し、EDの原因にもなります。

イソフラボンは育毛効果があるとはいえ、無闇に摂取すればいいというものではありません。


イソフラボンはエストロゲンと合わさることで、毛母細胞を活性化につながるんだ!

摂取する場合、一番摂取しやすい方法は「豆乳」だぞ!

200グラム程度を毎日飲むようにすると効果の期待があがるかも!

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