育毛剤だけを使用している男性は薄毛のまま!?正しい育毛方法を知ろう!

薄毛に悩んでいるのは男性が多く、しかも最近は増加傾向にあるため、チャップアップやブブカ、イクオスなど、市場で流通している育毛剤の多くは男性向けの製品になっています。

ただ、最近では女性も社会で働くことが当たり前になってきたためか、薄毛に悩む人が増えています。

女性用の育毛剤も通販などで見かけるようになってきました。

男性用と女性用の育毛剤は「パッケージやデザインが違うだけ」と思っている人もいるでしょうが、そんなことはありません。

男性用と女性用の育毛剤は、配合されている成分にも違いがあります!

例えば、男性は頭皮の皮脂が過多になりやすく、女性は不足しがちです。

このため、男性用育毛剤には皮脂を除去する成分、女性用育毛剤には保湿力アップ成分が含まれているといった具合です。

今回は男性用の育毛剤を中心に、育毛に関する情報を集めてみました。

男性の薄毛原因は遺伝以外に食生活や生活習慣も

男性の薄毛の原因として、AGA(男性型脱毛症)がクローズアップされがちです。

DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモン由来物質が原因で、頭髪の成長が妨げられる疾患です。

AGAの発症は、2つの遺伝子によって決まるとされています。

DHTの受容体の感度が高いかどうかと、DHTの生成に必要な5α-リダクターゼという酵素の働きが強いかどうかです。

このうち、DHTの受容体の感度を決める遺伝子は、性染色体であるX染色体上に存在しています。

男性のX染色体は必ず母親由来なので、DHTの働きが強く出やすいかどうかは、父方でなく母方からの遺伝だということになります。

これに対して5α-リダクターゼの働きの強さを決める遺伝子は、常染色体上に存在しています。

つまり、父方由来なのか母方由来なのかは分からないのです。

いずれにしても、AGAについては遺伝が少なからず関係していることになりますが、AGAだけが薄毛の原因ではありません。

日常生活からくる後天的な要因も、頭髪に大きな影響を与えているのです。

脂の多い物、アルコールはほどほどに

では、頭髪の成長に必要なタンパク質や亜鉛の摂取が不足していると、薄毛の原因となります。

アルコールの過剰摂取は亜鉛の消費量を増やし、頭髪の成長を妨げる原因になります。

脂っこいものばかり食べていると皮脂の分泌量が増え、毛穴に詰まって頭髪の成長が阻害されます。

詰まった毛穴に細菌が感染すると炎症を起こし、脂漏性脱毛症の原因となることもあるのです。

睡眠不足・喫煙・シャンプーなどの生活習慣

睡眠不足は、頭髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌量を減少させるので、頭髪の成長力がダウンする原因となってしまいます。

また、ストレスは頭皮の血流を悪化させ、頭髪の成長を妨げることで薄毛を招きます。

タバコのニコチンも末梢血管を収縮させ、血行を悪化させる原因となります。

洗髪の仕方も問題です。洗髪を毎日行わなかったり、すすぎが不十分だったりすると、皮脂や汚れが毛穴に詰まって頭髪の成長が阻害されます。

ただ、過剰な洗髪も頭皮の乾燥によるフケの増加を招き、粃糠性脱毛症の原因となることもあります。

特に市販の安価なシャンプーに含まれる、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムといった合成界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、皮脂の洗い流しすぎによる頭皮の乾燥の原因になりやすいとされています。

薄毛は、これらの原因が積み重なって起きるものなのです。

AGAは、あくまでも薄毛の症状のひとつにすぎないのです。

間違った育毛対策は育毛剤だけを使用すること!

「育毛剤を使っても効果が出てくれない」というぼやきを見ることは多いでしょうが、薄毛を克服できない原因のひとつは「育毛剤だけを使用していること」です。

まず知っておいてほしいのは、育毛剤の大半は「医薬部外品」だということです。

医薬品に指定されているのはリアップ、ハツモール、カロヤンシリーズなど少数派です。

中でも第一類医薬品であるリアップは「発毛剤」として区別されています。

薬機法の規定によると、医薬部外品は病気を治療するものではなく、病気の防止に重点が置かれています。

育毛剤は今ある頭髪を育てるものであって、新たな頭髪を生やすわけではありません。

なくなった髪を復活させるためには、医薬品である発毛剤が必要です。

育毛剤を紹介しているサイトを見ると「使用して1カ月で効果があった」と書かれていることもありますが、宣伝文句だと考えた方がいいでしょう。

また、育毛剤だけを使っていても生活習慣を改めなければ、当然のことながら薄毛は解消できません。

髪に悪いことをしているのに、育毛剤ですべて解消できるという考えは、虫が良すぎます。

風邪をひいているのに安静にしていなかったり、怪我をしているのに動き回ったりしていると、治療をしても十分な効果が出てくれませんよね。

生活習慣を改めずに育毛剤を使用するのは、これと同じことをしているのです。

薄毛の原因は複合的なものなので、そのすべての原因に対処しなければ克服できません。

生活習慣を改めないのは、薄毛の原因のいくつかを放置しているのと同じことです。

これでは育毛剤を使っても効果が出ないのは、当然だと言わざるを得ないでしょう。

いずれにしても、育毛剤とはどのような商品なのかを理解せず、効果を過信してしまっているのが薄毛を解消できない原因のひとつなのです。

正しい薄毛対策のためには、育毛剤とはどのようなものかをきちんと知っておく必要があるのです。

男性用育毛剤の特徴は頭皮の血行促進と皮脂抑制成分の配合

育毛剤にはどのような成分が配合されているのでしょうか。

まず目立つのは、過剰な皮脂を除去するなど、頭皮環境を整える成分が含まれていることです。

そもそも頭髪を「作物」とするならば、頭皮は「畑」のようなものです。

頭皮の状態が悪化すれば頭髪にも悪影響を与えるため、頭皮環境を整える成分が配合されているのです。

男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いとされています。

男性ホルモンには皮脂の分泌量を増やす働きがあるため、皮脂が過剰になりやすいのです。

特にAGAを発症している人の場合、DHTによって頭皮の皮脂の分泌量が増加しているため、なおさら頭皮環境の悪化が起こりやすくなります。

過剰な皮脂を除去することができれば、毛穴に皮脂が詰まって頭髪の成長が阻害されたり、炎症を起こして脂漏性脱毛症になったりするのを防止できるのです。

ただ、それでも皮脂が毛穴に詰まることを完全に防止できるわけではありません。

グリチルリチン酸ジカリウムをはじめとする抗菌・殺菌効果を持つ成分を配合し、頭皮の炎症を防いでいます。

これに対して女性の場合は皮脂の分泌量が少ないので、頭皮の乾燥によって環境が悪化してしまう可能性が高くなります。

女性用育毛剤には頭皮の保湿力をアップさせる成分が含まれています。

頭皮の環境を整える成分以外にも、育毛剤には頭皮の血行を促進させる成分も含まれています。

頭皮の血行が良くなれば毛根に十分な栄養分が行き渡り、頭髪の成長力アップが期待できるためです。

医療機関で処方されているミノキシジルも、頭皮の血行促進を目的としたものです。

ただ、薬剤である分、効果は育毛剤よりも強くみられます。

AGA対策に効果を発揮する育毛剤は存在しない!?

AGA対策において最も重要なのは、原因物質であるDHTの生成抑制です。

AGAクリニックをはじめとする医療機関の薄毛治療において、DHT生成阻害剤であるプロペシアの処方が最優先されているのが証拠と言っていいでしょう。

男性用育毛剤にはDHTの生成抑制を目的とした成分が含まれています。

具体的にはヒオウギエキスオウゴンエキスなどが、そうした成分です。

ただ、こうした成分が実際に効果を発揮しているのかというと、疑問を抱かざるを得ません。

なぜなら、ヒオウギエキスにしてもオウゴンエキスにしても、DHTの生成抑制に効果があると証明している臨床データが見つからないからなのです。

話題のキャピキシルにしても、頭髪が伸びたというデータは存在していますが、DHTの生成抑制効果があったというデータについては、現時点ではありません。

つまり、医薬部外品に類する育毛剤は、AGA治療において最も重要であるDHTの生成抑制効果については、科学的根拠が薄いということになってしまいます。

AGA対策において、全幅の信頼を置けるようなものではないのです。

ただ、プロペシアについてはED(勃起障害)や精子減少をはじめとした副作用が起きる可能性があることが添付書類に明記されています。

米国立生物工学情報センターの資料によると、プロペシアの服用によって、血中の男性ホルモン濃度が低下してしまうことが分かっています。

この男性ホルモン濃度の減少が、プロペシアの副作用に関係しているのではないかといわれています。

メリットとして育毛剤に含まれている成分には、プロペシアのような副作用が確認されていません。

プロペシアの副作用が怖いという人なら試してみる価値はあるでしょう。

一方で、育毛サプリメントに配合されているノコギリヤシは、臨床試験でAGA治療に効果があることが米国立生物工学情報センターの資料から分かっています。

ノコギリヤシの副作用の有無については、DHCの医学博士ブログが参考になります。

“一日あたりノコギリヤシ抽出物320mg、640mg、960mgあるいは偽薬が割り当てられ、6カ月ごとに漸増するプロトコールで18カ月間の追跡が行われました(一般的な用量は320mgで、今回はその2倍量、3倍量に漸増して投与しています)。(中略)解析の結果、各群間において、有害事象の発生率に有意差は認められませんでした。”

出典: 医学博士 蒲原聖可ブログ

上記の記述から分かるように、サプリに含まれている3倍の量を摂取しても副作用が起きないのです。

似た効果を持つプロペシアに比べて安全性は高いことが分かりますよね。

ただ、米国立生物工学情報センターの資料によると、1日にノコギリヤシ320ミリグラムを2年間摂取しても、AGAを改善することができたのは38%です。

プロペシアが68%ですから、効果は弱いと言わざるを得ないでしょう。

「出典:米国立生物工学情報センター」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26053014
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23298508

男性に特化した育毛シャンプーも試す価値アリ

育毛剤を使うなら並行して試してほしいのが、育毛シャンプーです。

頭皮の状態悪化を防ぐための成分が配合されており、育毛剤の効果のアップが期待できるためです。

上述のように、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムといった合成界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、皮脂のバリアを破壊して頭皮の乾燥を招いてしまいます。

肌に優しいとされている石鹸系の界面活性剤も、洗浄力が強すぎるという点では五十歩百歩です。

育毛シャンプーの多くには、アミノ酸系の界面活性剤が配合されています。

アミノ酸系界面活性剤は洗浄力が高くありませんが、それが皮脂のバリアを破壊せず、頭皮の乾燥を防ぐというメリットにつながっているのです。

あえて言うならば、アミノ酸系界面活性剤によってコストが上がっているのが、育毛シャンプーのデメリットです。

中には安価な育毛シャンプーもありますが、合成界面活性剤も含まれているなど、頭皮に優しいとは言えない商品になっています。

また、育毛シャンプーには男性用と女性用があります。

これは、男性と女性ではホルモンの関係で皮脂の分泌量が違うなど、頭皮環境を整えるためのポイントが違うためです。

例えば男性は皮脂の分泌量が多いため、いかにして皮脂が過剰にならないようにするかがポイントです。

これに対して女性は皮脂の分泌量が少ないので、乾燥防止が大きな課題となるといった具合です。

育毛シャンプーには、頭皮の保湿力を高めてくれたり、皮脂の量を調整してくれたりする成分が含まれているのよ。

けど、ホルモンの関係で皮脂の分泌量が違う男性用と女性用では配合されているものが違っているの!

つまり、男性に合わせた商品になっているため、安心して使用できるというわけです。

ちなみに、チャップアップやイクオスといった育毛剤を販売しているメーカーからは、同じブランドの育毛シャンプーが販売されていることもあります。

頭皮の血行を促進させる成分などが含まれているため、おすすめです。

男性用育毛剤のまとめ

男性と女性はホルモンの関係で体質に違いがあるため、育毛剤もそれぞれの性別に合わせた成分が含まれています。

男性ならば、皮脂が過剰になるのを防止する成分が含まれているといった感じです。

薄毛の原因としては、遺伝的要因によるAGAばかりが注目されがちですが、実際には不適切な食生活や洗髪、ストレスなど、後天的な要因も薄毛への影響として大きく関わっているのです。

こうした後天的要因については放置して、育毛剤を使えば薄毛対策ができるなんて考えているのでしたら、それは間違っています。

そもそも育毛剤は医薬部外品で、なくなった頭髪を生やすほどの効力はありません。

頭皮の状態を整えたり、血行を促進させたりするなど、薄毛の予防に重点が置かれているものなのです。

AGAの原因物質であるDHTを抑制する成分が含まれていることもありますが、そうした成分には科学的根拠がなく、十分な効果が得られるかどうかは未知数というものがほとんどです。

ただ、医療機関で処方される薬と違い、目立った副作用がないのはメリットと言っていいでしょう。

育毛剤の効果を高めたいのなら、育毛シャンプーの併用がおすすめです。

育毛シャンプーには頭皮に優しい成分が配合されており、育毛剤の頭皮環境を整える働きとの相乗効果が期待できるためです。


育毛剤だけを使用していれば髪の毛が生えるということではないぞ!

もし髪の毛ををフサフサにしたいなら、髪の成長に悪影響を与えるようなこと「生活習慣の改善」も必要になってくるんだ。

既に髪がない状態だと育毛剤では発毛させることは厳しいぞ。

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