失敗しない育毛剤の選び方!症状に合わせた使用方法で効果アップ

育毛剤を使用すれば、必ず髪の毛が生えていくというものではありません。

効果が出るまでに半年ほど必要だとされている上に、価格自体も決して安くないので、コストはそれなりにかかってしまいます。

購入するからにはお金の無駄にならない、効果のある商品を選びたいと思うのが人情でしょう。

ネットで「この育毛剤は効果があった」という口コミを見ると「自分もこれで大丈夫だ」と判断して、つい購入してしまいたくなります。

ただ、ネットの口コミが信頼できるものかどうかは不明です。

薄毛の原因としてはAGA(男性型脱毛症)ばかりがクローズアップされがちですが、実際には薄毛にはさまざまな原因があります。

原因に合った育毛剤を使用しなければ、効果は期待できません。

薄毛の原因や進行度ごとに、どのような育毛剤を選んだらいいのか、解説していきます。

併せて、育毛剤にはどのような成分が含まれているのかについても触れていきます。

薄毛の原因を知ることから始めよう!

薄毛の原因として考えられるのは、主に4つです。

AGA、血行不良、栄養不良、頭皮の状態悪化です。

・AGA

AGAは男性ホルモン由来物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)によって、頭髪の脱毛が促進されてしまうために起こる疾患です。

DHTは頭部においてTGF(トランスフォーミング増殖因子)という成長因子の一種であるTGF-βの生成を促します。

TGF-βは毛母細胞の成長を抑制し、ヘアサイクルを乱してしまい、頭髪が十分に成長する前に抜けるようになるのです。

AGAの発症は、遺伝に左右されるケースもあります。

DHTが生成されやすく、なおかつDHTが効果を発揮しやすい体質が遺伝すると、AGAの発症リスクが高くなるのです。

DHTが効果を発揮しやすい体質かどうかを決める遺伝子は、性染色体であるX染色体上に存在しています。

男性のX染色体は母親由来のものなので、薄毛家系かどうかは父方ではなく母方によって決まることになります。

自分に遺伝があるかどうかを調べたい場合には、AGA専門のクリニックでAGA遺伝子検査を受ける事で確定診断をすることが可能です。

・血行不良

頭髪の成長にはタンパク質や亜鉛、ビタミンB群といった栄養素が必要です。

栄養は頭皮で吸収されるわけではなく、消化器で取り入れられたものが血液によって頭皮まで運ばれます。

ストレスや生活習慣病、タバコの影響などによって身体の機能が低下し血行が悪化すると、頭髪に必要な栄養分が頭皮まで十分に運ばれてこなくなります。

頭皮に栄養を送りにくくなると、髪の成長が乱れてしまい、薄毛の原因となるのです。

・栄養不良

血行に問題がなくても、髪の成長に必要な栄養分の摂取自体が不足していれば頭髪の自体の成長が妨げられてしまいます。

栄養不足の原因としては、脂の多い食生活や野菜を摂らない食生活といった乱れた食生活による栄養バランスの不十分が考えられます。

食事に魚介類や緑黄色野菜を取り入れてみましょう。

断食など間違ったダイエットも、栄養が不足する原因のひとつです。

・頭皮の状態悪化

皮脂が多かったり、できものができている、フケが多く見られるなどの状態は頭皮が悪化している可能性があります。

頭皮の皮脂が過剰になると毛穴に詰まり、頭髪の成長が阻害され、薄毛の原因となります。

一方で、頭皮の乾燥もターンオーバーを妨げてフケを増やし、毛穴の詰まりの原因に。

詰まった毛穴に皮膚の常在菌のマラセチア菌をはじめとする細菌が感染すると、炎症を引き起こします。

頭皮が炎症すると、抜ける時期になっていない頭髪が抜け、炎症性の脱毛症となってしまうこともあります。

皮脂過剰の原因としては、脂っこいものの食べ過ぎによる皮脂の分泌量増加や、不十分なシャンプーなどが考えられます。

また、頭皮の乾燥は過剰なシャンプーによる皮脂不足や、紫外線の影響が原因となります。

自分の頭皮のタイプをチェックする!

薄毛対策をする場合、頭皮の皮脂の状態をチェックしておくことが必要です。

頭部を全体的軽く触れた時に、できものができていないか確認してみましょう。

特に痒みを伴っている箇所はできものになり、炎症を起こしているケースがあります。

皮脂を確認する場合、洗髪の10分ぐらい後に、頭皮を軽く押してみましょう。

頭皮から皮脂が出て、手にべたつきが確認できるようならば、分泌が過剰になっているといえます。

頭皮から皮脂が出なかった人は、1時間後にもう一度頭皮を押してみましょう。

頭皮から皮脂が出ていないようならば、皮脂が不足しているといえます。

特に、皮脂が不足している時には、フケが多くでることが多いです。

頭皮の皮脂が過剰であれば、「脂漏性脱毛症」皮脂が不足していれば、フケが毛穴に詰まって起きる「粃糠性脱毛症」に注意が必要です。

ただし、分泌量にはホルモンの関係で皮脂の性差が生じます。

男性ホルモンに皮脂分泌を促す働きがあるため、男性は皮脂過剰になりやすく、女性は皮脂が不足しやすいです。

頭皮の状態は、年齢や体調によって変化していきます。

一度チェックをしたから大丈夫だと思うのではなく、週に1回は確認してみるのがおすすめです。

医薬品、医薬部外品、化粧品の違いを知る

育毛関連の製品は大きく分けて3種類があります。

・医薬品に分類される発毛剤や発毛促進剤

・医薬部外品に分類される育毛剤

・化粧品に分類される養毛剤

医薬品は疾患の治療に重点が置かれており、髪が薄くなった部位に新たな頭髪を生やしたり、頭髪の再生を助けてくれたりする効果があります。

ドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品は、効果や副作用の強さによって第一類、第二類、第三類に分けられています。

第一類はリアップシリーズ、第二類と第三類はカロヤンシリーズとハツモールシリーズが該当します。

リアップは発毛剤カロヤンとハツモールは発毛促進剤とされています。

医薬部外品は医薬品に比べると育毛効果が弱く、疾患の治療よりも予防に重点が置かれています。

育毛効果が弱い分、強い副作用がないというメリットもあります。

チャップアップをはじめとする育毛剤の大半は、この医薬部外品にカテゴライズされています。

頭部に残っている髪を太くしたり、脱毛を食い止めたりするレベルの効果はありますが、新たな頭髪を生やしてくれる発毛効果はありません。

育毛剤を使用しても髪が生えてこないという人の中には、発毛剤と混同しているケースがあります。
これはメーカー側の誇大広告にも一因があります。

化粧品はさらに効果が弱く、大半の製品は頭皮の状態を整えてくれるレベルの効果しかありません。

化粧品にカテゴライズされている製品を使用しても、薄毛予防はともかく、薄毛対策は難しいです。

ただ、これにはキャピキシル配合製品という例外があります。

キャピキシルは臨床試験のデータがある成分ですが、医薬部外品への配合が認められておらず、配合製品は化粧品扱いになるためです。

育毛製品の成分と期待できる効果を学んで賢く選ぶ

育毛製品に含まれている成分としては、次のようなものがあります。

・DHTの生成を阻害する成分

・頭皮の血行を促進させる成分

・頭皮の状態を整える成分

・頭髪の成長を促す栄養分

まずDHTの生成を阻害する成分としては、ヒオウギエキス、オウゴンエキス、育毛サプリメントに含まれるノコギリヤシなどがあります。

いずれもDHTを生成する際に必要な5α-リダクターゼという酵素の働きを抑えることで、DHTの生成量を抑える働きがあるとされています。

DHTの生成量が減れば頭髪の成長力が元に戻り、抜け毛を減らすことができるというわけです。

血行促進効果がある成分としてはミノキシジル、塩化カルプロニウム、センブリエキスなどがあります。

特にミノキシジルは日本皮膚科学会のガイドラインで使用が強く推奨されており、医療機関での薄毛治療でも処方されています。

頭皮の状態を整える成分としては、グリチルリチン酸ジカリウムやジフェンヒドラミン塩酸塩などがあります。

頭皮の保湿力を高めたり、炎症の原因である細菌を退治したりしてくれるものです。

育毛剤に配合されている成分のうち、最も多いのが頭皮の状態を整える成分です。

このことからも薄毛治療よりも、悪化防止に重点が置かれていることが分かります。

頭皮の成長を促す栄養分としては、アミノ酸やビタミンB群などがあります。

育毛サプリには亜鉛が配合されているものもあり、育毛剤との相乗効果が望めそうです。

こんな症状、こんな生活習慣にそれぞれおススメの製品

では、あなたの薄毛の症状に対して、どのような育毛製品がおススメなのでしょうか。

・薄毛家系の人の場合

AGAの発症には遺伝が関係しているため、親族に薄毛の人が多い場合は、AGAが原因の可能性が高いです。

AGAの進行を食い止めるためには、DHTの生成を抑制することが最優先事項となります。

医療機関におけるAGA治療で、DHT生成阻害剤であるプロペシアの処方が最優先になっているのがその証です。

となると、選択肢はひとつしかありません。

DHTの生成を抑える成分が含まれている製品がおススメです。

ノコギリヤシが含まれている育毛サプリを併用すれば、さらに効果が期待できます。

問題は、市販品に含まれているDHT生成防止成分の大半は、効果に科学的根拠がないことです。

科学的根拠のあるノコギリヤシも、プロペシアほどの効果がないことが臨床試験で分かっています。

ただ、プロペシアのようにED(勃起障害)になってしまうような副作用はありませんので、その点は安心できるのではないでしょうか。

・ヘビースモーカーや運動不足の人の場合

タバコや運動不足も心肺機能の低下によって血行悪化を招くことになります。

血行促進効果のある成分が含まれている製品が、最良の選択肢となります。

中でも医療機関で使用されているミノキシジル配合の発毛剤は、一定の治療効果をもたらしてくれるでしょう。

ただ、ミノキシジルには頭皮のかぶれや湿疹、心臓への負担といった副作用があります。

リアップシリーズの添付文書にも、その旨が記載されています。

カロヤンシリーズの主成分である塩化カルプロニウムにも、頭皮への悪影響が出る可能性があると明記されています。

医薬部外品の場合は効果が緩やかな代わり、医薬品のような強い副作用がないというメリットがあります。

どちらを選ぶかは、薄毛の進行度次第といったところでしょうか。

・食生活の乱れが気になる人の場合

食べ物の好き嫌いが激しかったり、ダイエットに夢中になっていたりする人の場合は、頭髪の栄養分が十分に摂取しきれていないのではないでしょうか。

アミノ酸やビタミンB群など、頭髪の成長に必要な栄養分が含まれている製品を推奨します。

頭皮に塗布することで、足りない栄養分を補っていきます。

育毛サプリを最もおススメしたいのも、食生活が乱れているタイプの人です。

・頭皮の皮脂の状態が気になる人の場合

皮脂の量を適切に保つなど、頭皮の状態を整えることが薄毛対策になります。

頭皮の保湿力を高めたり、皮脂の量を調整してくれたりする成分の入った製品がおススメです。上述のように、育毛剤には頭皮の状態を整える成分の比率が高くなっています。

育毛剤の使用をおススメしたいのは、このタイプの人です。

皮脂の過剰や不足の原因としては、シャンプーの質が悪いことも考えられます。

育毛剤メーカーから同ブランドの育毛シャンプーが販売されていることもありますので、併用を検討してみましょう。

・髪が細くコシがなくなってきた人の場合

頭髪が細くなっているのは、毛母細胞が活力を失って頭髪の成長力がダウンしている証拠です。

何らかの方法で毛母細胞に活力を与える必要があります。

海藻エキス(M-034など)や大豆イソフラボンなどには、毛母細胞を活性化させる成長因子の生成を促す働きがありますので、期待をかけてみるのはどうでしょうか。

また、AGAを発症している人は、DHTによって毛母細胞の活力が失われています。

この場合は毛母細胞を活性化させる成分と同時に、DHTの生成を抑える成分も必要になります。

育毛製品は最低半年、できれば1年は継続して使うこと

育毛製品を使ったのに効果がないという口コミやレビューの中には、使用期間が2~3カ月と短いものが目立ちます。

はっきり言いますが、育毛製品はそんな短期間で効果は出ません。

頭皮や髪の毛に目に見える効果が出るまでに最低でも半年が必要になるぞい。

AGAの治療をした場合でも、はっきりとした治療効果が出るまでに半年は必要だ。

ミノキシジルやプロペシアだけでなく、より強力な治療を行う医療機関ですらそうなのですから、育毛製品の効果が短期間で出ると考えるのは虫が良すぎます。

自分に合う育毛剤を選んだら、根気強く使い続けることが必要です。

短期間で「効果が出ない」と投げ出してしまっては、どんな育毛製品を購入しても効果を実感することはできません。

薄毛対策においては「継続は力なり」です。

育毛製品の中には、定期的に購入することで大幅割引になるコースが設定されているものもあります。

育毛サプリやシャンプーがセットになっているケースもあります。

長期間使用しなければならないのが育毛製品ですから、定期コースに申し込むことで多少なりともコストを減らすことができます。

利用を検討してみるのもいいのではないでしょうか。

育毛剤の選び方まとめ

薄毛の原因はAGA、血行不良、栄養不良、頭皮の状態悪化など、人によって違っています。

育毛剤を選ぶ際には、薄毛の原因に合わせた製品かどうかが重要になります。

・薄毛家系の人は、AGAの原因であるDHT生成抑制成分

・喫煙者や運動不足の人は、血行促進成分、

・偏食やダイエットが原因ならば、アミノ酸やビタミンB群、

・頭皮の皮脂の過剰や不足が原因ならば、皮脂分泌調整成分、

・頭髪が細くなっているようなら毛母細胞活性化成分

が含まれている製品がいいでしょう。

また、薄毛の進行度合いも重要になります。


薄毛があまり進行していなければ効果は緩やかでも医薬部外品、薄毛が進行しているようであれば成分が多く含まれた医薬品がおススメだ。

育毛製品は最低でも半年は使用するようにしよう!

薄毛治療をするにしても、目に見える効果が出るまでには半年が必要だぞ。

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