女性ホルモンの減少は薄毛になる原因の1つ!

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「髪は女性の命」という言葉があるように、薄毛は女性にとっては男性以上に深刻な悩みです。

女性の薄毛も男性同様、いろいろな原因がありますが、女性ホルモンの減少が薄毛の原因のひとつということについては、ご存知でしょうか?

なぜ女性ホルモンが減ると薄毛になってしまうのか、そもそもなぜ女性ホルモンが減少してしまうのか、女性ホルモンにはどのような種類があるのかなどについて、説明していきましょう。

薄毛を救うのは「女性ホルモン」の働きにあった!

意外と知らない人も多いと思いますが、女性の体内でも男性ホルモンが分泌されています。

量そのものは男性の10分の1程度ですから決して多くないのですが、以下のような重要な働きを持っています。

<男性ホルモンの働き>
・冒険心や好奇心を高める
・体毛を濃くする
・骨や筋肉を丈夫にする
・免疫力をアップする
・性欲を強める

特に免疫力と性欲は、種や生命を維持するために欠かせないものですし、女性が働くことが当たり前になってきている現代では、冒険心や好奇心も重要になっています。

また、女性は男性より骨粗鬆症になることが多いとされていますが、これは男性ホルモンの量が少ないことも関係しています。

薄毛の原因のひとつであるAGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモン由来物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因で起こります。

これはDHTによって頭部でTGF(トランスフォーミング増殖因子)の一種であるTGF-βの生成量が増え、毛母細胞の働きを抑えてしまうためです。

女性の体内には男性ホルモンも、DHT生成に必要となる酵素「5α-リダクターゼ」も存在しています。

つまり、女性もAGAを発症する可能性があるというわけで、実際に女性のAGAを専門に診察しているクリニックがあるくらいです。

ただ、若年層の女性がAGAを発症することは稀です。これは、女性ホルモンには頭髪を成長させる働きがあるためです。

若年層は女性ホルモンが盛んに分泌されているため頭髪の成長が速く、DHTの付け入るスキがないのです。

問題は、加齢による卵巣の衰えや生活習慣の乱れなどが原因で、女性ホルモンの分泌量が減少してしまったときです。

50代になると、女性ホルモンの分泌量は17~30歳と比較して10分の1未満にまで減少します。

これではDHTの働きを抑えることはできませんので、AGAを発症してしまうのです。

ちなみに女性の場合、AGAを発症すると男性のように前頭部や頭頂部から頭髪が薄くなっていくのではなく、全体的に頭髪が薄くなる「びまん性脱毛症」という状態になることが多いとされています。

女性ホルモンの減少による悪影響は、薄毛にとどまりません。

主な悪影響だけでも、これだけのものが挙げられるのです。

<女性ホルモン減少による悪影響>
・生理不順や生理痛
・PMS(月経前症候群)
・自律神経失調症
・肌の張りやツヤが失われる
・動脈硬化のリスクが高くなる

いかに女性ホルモンが女性にとって重要なものか、分かってもらえるのではないでしょうか。

いじめないで!女性ホルモンってデリケートなんです。

加齢によって女性ホルモンが減少するのはある程度仕方ないことですが、生活習慣の乱れによって女性ホルモンが減少してしまうのは問題です。生活習慣を整えておけば女性ホルモンが減るようなことがないためで、自業自得で体調の悪化を招いているといってもいいのです。

女性ホルモンの分泌量を減少させてしまう生活習慣としては、次のようなものが考えられます。

・ストレス
・睡眠不足
・不適切な食生活

それぞれの生活習慣の問題について、説明していきましょう。

・ストレス

ストレスの原因には、いろいろなものが考えられます。古典的なものとしては育児や介護によるものが挙げられますが、最近は仕事上の問題がストレスの原因となっているケースも増えています。

女性ホルモンの分泌を司っているのは脳の視床下部という部分ですが、ストレスを受けてしまうと、視床下部の働きが鈍ってしまい、卵巣に女性ホルモンを出せと命令することができなくなり、女性ホルモンの分泌量が減少してしまいます。

これに加えて、ストレスは自律神経のうち交感神経の働きを強めてしまうのも問題です。

交感神経の働きのひとつは、男性ホルモンの分泌量を増やすことです。

女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増加するわけですから、当然のことながらホルモンバランスは崩れてしまいます。

・睡眠不足

一番の問題点は、ノンレム睡眠という深い眠りの時間帯が減少してしまうことです。

実は女性ホルモンをはじめとするホルモンの分泌量は、ノンレム睡眠のときに増加するようになっています。

睡眠時間が減少するということはノンレム睡眠の時間が減少してしまうということでもあり、女性ホルモンの分泌量が減少してしまうのです。

これは、睡眠時間そのものは長くても、ぐっすりと眠れないなど睡眠の質が悪いと、女性ホルモンの分泌量が減少してしまうことを意味しています。

睡眠の質を下げてしまう原因のひとつに、パソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトが挙げられます。

仕事が忙しいのは仕方ありませんが、寝る直前までスマホ弄りにかまけて睡眠の質を下げてしまうのは、自業自得と言われても仕方ありません。

・ダイエットと食生活

最も問題となるのは、過剰なダイエットです。

スリムな体でありたいという女性心理は十分に理解できるのですが、痩せたい一心で食事量を極端に落としてしまうと、タンパク質や脂質をはじめとする女性ホルモンの生成に必要になる栄養素まで不足してしまい、分泌量を減らしてしまいます。

過剰なダイエットは、薄毛の原因にもなります。

頭髪の成長にはタンパク質や亜鉛、ビタミンB群などが必要ですが、ダイエットが原因でこれらの栄養素が不足すると、頭髪の成長そのものが妨げられてしまうのです。

これに女性ホルモンの不足が加わってくるというわけです。

食生活の問題としては、夏場に冷たい食べ物や飲み物を摂取しすぎることも挙げられます。

摂取しすぎることで体内の温度調整が乱れ、自律神経のバランスを崩す原因となり、女性ホルモンの分泌低下につながるからです。

インスタント食品をはじめとする添加物の多い食べ物も体内のミネラルを奪い、女性ホルモンの分泌量減少の原因となります。

このように、
女性ホルモンは「ちょっとしたこと」で分泌量が減少してしまう、非常にデリケートなものなのです!
無意識に体をいじめず、しっかりといたわってあげることが、女性ホルモンの分泌量増加につながってくれますよ!

女性ホルモンは「美」と「母」のホルモンでできている

ところで、女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)2種類があるのはご存知でしょうか?

この2つの効果はどのようなものなのでしょうか。

 

・エストロゲン

基礎体温を測ったことのある人はご存知でしょうが、女性には低温期と高温期があります。

この低温期に活発に分泌されているのがエストロゲンです。

卵巣内で卵子を育てる働きがありますが、それ以外にも「女性らしい体」を作る効果があります。

実は頭髪の成長を促す働きは、エストロゲンによるものなのです。

毛母細胞を刺激して分裂を促したり、頭髪の成長に必要なコラーゲンの生成を増やしたりしてくれます。

産後に頭髪が抜けやすくなるのは、一時的にエストロゲンの分泌量が低下するためなのです。

エストロゲンにはこれ以外にも、バストを大きくするなど丸みを帯びた体にしてくれたり、肌の状態をピチピチに整えたりしてくれる働きがあります。

また、新陳代謝を活発にし、痩せやすく太りにくい体を作ってくれる効果もあるのです。

エストロゲンこそが女性らしさの源になっているわけで「美」のホルモンといっていいでしょう。

 

・プロゲステロン

これに対して、プロゲステロンは排卵が行われた後にできる「黄体」から分泌されるもので、高温期に分泌が盛んになります。

子宮内膜を分厚くして受精卵が着床しやすくしたり、体温を上げて妊娠を維持しやすくしたりするなどの働きがあります。

高温期は、プロゲステロンよってもたらされているのです。

赤ちゃんが栄養素や酸素を摂取するための器官である胎盤も、プロゲステロンが生成に関係しています。

また、赤ちゃんが生まれたあとに母乳をしっかりと与えられるようにするため、乳腺を発達させる作用もあります。

妊娠するとバストが張ってくるのはこのためで、プロゲステロンは「母」になるためには欠かせないホルモンといっていいでしょう。

ただ「美」という観点から見ると、プロゲステロンは問題含みなのも確かです。

プロゲステロンには皮脂の分泌量を増やしたり、メラニン色素を増やしたりする働きもあるのです。

頭髪という面から見ると、プロゲステロンの働きが強い時期にはエストロゲンの働きが低下し、伸びが鈍化します。

プロゲステロンの働きが強くなると精神面が不安定になる傾向があり、ストレスによって抜け毛が増えてることもあります…
「母」のホルモンは、
必ずしも「美」には寄与してくれないのです!

「美のホルモン=エストロゲン」を味方につけなきゃ損!

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エストロゲンこそが頭髪の成長を促し、女性らしい長い髪を作るサポートをしています。

もしエストロゲンが不足すると、髪はどうなってしまうのでしょうか。

まず、DHTの働きを抑えることができなくなります。

この結果、TGF-βの増加によって毛母細胞の分裂が抑制され、頭髪は薄く、細くなってしまいます。

エストロゲンの不足によって、コラーゲンの生成が減少してしまうことも問題です。

コラーゲンの減少によって頭髪のツヤが失われ、パサパサになってしまいます。

つまり、エストロゲンの不足は頭髪の質と量に悪影響を与えてしまうというわけです。

「女性の命」である髪の質と量を守るためには、エストロゲンの分泌量を増やす必要があります。

そのためにはいろいろな方法がありますが、自宅でできる最も効果的な方法は、エストロゲンの分泌量を増やす効果のある食べ物を摂取することです。

エストロゲンを増やす食べ物としては、大豆製品、キャベツ、リンゴ、卵、ゴマがあります。それぞれ、どのような働きを持っているのでしょうか。

・大豆製品

大豆製品に含まれているイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをしてくれます。

これは、イソフラボンとエストロゲンの化学組成が似ているためです。

つまり、イソフラボンを摂取することで女性ホルモンを増やすのと似た効果が得られるということです。

女性の更年期障害は、加齢による卵巣の機能低下で、女性ホルモンの分泌量が減少することで起こります。このときにイソフラボンを含む大豆製品を積極的に摂取することで、症状を抑えることができるのです。これは、イソフラボンが女性ホルモンに似た働きを持っていることの証拠と考えていいでしょう。

・キャベツ

ボロンという成分が含まれており、エストロゲンの分泌量を増やしてくれます。

バストアップにキャベツが良いといわれているのは、このボロンによってエストロゲンの分泌量が増加し、豊胸効果が期待できるとされているためです。

ボロンには熱に弱いという問題点があります。エストロゲンを増やしたいと考えているのでしたら、キャベツは熱を加えず、生で食べるようにしましょう。

・リンゴ

エストロゲンを増やすボロンに加え、フロリジンという成分が含まれています。

フロリジンはイソフラボンと同様に、化学組成がエストロゲンに似ています。

つまり、エストロゲンそのものを増やすことに加えて、エストロゲンに似た物質も増やせるというわけで、相乗効果が期待できそうです。

・卵

エストロゲンそのものが含まれているため、食べるだけでエストロゲンを増やしてくれます。

また、エストロゲンの原料であるコレステロールも多く含まれているので、エストロゲンの生成量を増やしてくれる効果もあります。

閉経期には1日1個の卵を食べることで、ホルモンバランスを保つことができるという説もあります。

・ゴマ

ゴマリグナンという、エストロゲンに似た働きをする成分が含まれています。大豆製品やリンゴと同様の効果が得られそうです。

女性ホルモンを大切にして、髪も体も素敵に

女性ホルモン、特にエストロゲンの減少は、加齢と生活習慣の乱れによってもたらされます。

加齢については仕方がありませんが、生活習慣は完全に自己責任です。

そして、エストロゲンが減少することでDHTが抑えられなくなることが、薄毛の原因に。


エストロゲンの減少は頭髪の減少だけでなく、肌の状態を悪化させたり、自律神経のバランスを失わせたりする原因にもなってしまいます。

今からでも、生活習慣の改善によってエストロゲンを増やすことができます!

今の生活を見直し、
「美」のホルモンを大切にしていきましょう!

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