タバコとお酒はほどほどに!血流悪化とアルコールによる作用から薄毛を招く恐れ

 

タバコとお酒は、日常生活での嗜好品の中ではメジャーなもののひとつです。男性も女性も、嗜んでいる人は多いのではないでしょうか?

タバコを吸うと気分が落ち着く、お酒を飲むとストレスが発散できると、常用している人も多いかもしれませんね。

ただ、タバコとお酒は薄毛の原因となってしまいますので、大切な頭髪のためには控えた方がよいのが確かです。

なぜタバコとお酒が薄毛を招くのか、そのメカニズムと対策について説明していきましょう。

タバコとお酒は薄毛を促進させてしまう!

タバコとお酒には、薄毛を促進させる働きのある成分が含まれています。

もしあなたがAGA(男性型脱毛症)などで治療を受けている場合、効果が落ちてしまうのです。

タバコの場合、具体的には次の成分が薄毛を促進させる働きを持っています。

・ニコチン

・一酸化炭素

このうち、害が大きいのはニコチンの方です。

<ニコチンの問題点>

・交感神経を活発にして頭皮の血管を収縮
→血行不良を起こす

・ビタミンCを破壊してストレスを増やす

・男性ホルモンを増やしてAGAの原因

・DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を促進

これ、いかにもと「薄毛になってください」言ってるようなものですよね。

これだけ問題点があると、タバコなんてやめた方がいいんじゃないかと思った人もいるのではないでしょうか。

お酒の場合は適度なら血行を促進させる効果があるのですが、問題は酒量が多くなってしまった場合です。

<お酒の過剰摂取による問題点>

・アルコール分解時にアセトアルデヒドという物質が作られ、頭髪の成長が妨げられる

・アルコール分解時にシステインとメチオニンが使用され、頭髪の栄養分が不足する

・カクテルなど糖分が多いと頭皮や血管に悪影響を与える

お酒の場合はアルコールと糖質が薄毛を招く原因となっているのです。

薄毛につながるタバコに含まれる2つの有害物質

タバコによって体にもたらされる有害物質は、ニコチンと一酸化炭素です。

これらは、どのような形で頭髪に悪影響をもたらしているのでしょうか。まず、ニコチンについて説明していきましょう。

・ニコチン

ニコチンには自律神経のうち、交感神経を活発にさせる働きがあります。

交感神経は体を攻撃モードにする働きがありますが、戦って怪我をしたときに出血量を減らすため、末梢血管を収縮させてしまうのが問題です。

末梢血管の収縮は血行の悪化を招きますが、これは頭皮にも起きてしまいます。

頭皮の血行が悪化すると毛根に十分な栄養分や酸素が届かなくなり、頭髪の成長が抑制されてしまうのです。

頭髪の成長のカギを握っている毛母細胞が活発に分裂してくれるためには、栄養分と酸素が必要になります。

その供給が滞ってしまえば、分裂が抑制されてしまうというわけです。

実際、AGA治療薬のひとつであるミノキシジルは、頭皮の血管を拡張して血行を促進させるという働きを持っています。

これによって毛母細胞に十分な栄養分と酸素を与えているというわけで、ニコチンとは真逆の効果を持っていると考えていいでしょう。

・ビタミンCの破壊

次に、ニコチンによるビタミンC破壊の問題点です。

これは大きなものとしては2つあります。

ビタミンCが破壊されることでストレスが増加してしまうことと、ビタミンCが足りないとビタミンEが十分に吸収されないということ。

ストレスを受けたとき、これを緩和するためのホルモンが副腎から分泌されます。

ホルモンを生成するためには、ビタミンCが必要になるため、副腎にはビタミンCが溜め込まれています。

ところが、タバコによって体内のビタミンCが破壊されてしまうと、副腎に溜め込んでいるビタミンCの量も減少し、ストレス緩和ホルモンの生成量が減少してしまうのです。

その結果、ストレスを受けてもうまく緩和することができず、蓄積してしまうことになります。

ストレスも交感神経の働きを活発にしてしまう原因のひとつです。

肉体的であっても精神的であってもダメージを受けていることに変わりはないと、体が判断してしまうためです。

これが頭皮のさらなる血行悪化を招き、頭髪の成長を抑制して薄毛の原因となってしまうのです。

そしてビタミンCの働きには、ビタミンEの吸収を促すというものがあります。

ビタミンEの働きのひとつは血液をサラサラにし、血行を促進させてくれるというものです。

タバコによってビタミンCが破壊されて不足してしまうと、このビタミンEの吸収がうまくいかなくなります。

結果として血液がドロドロになって血行が悪化し、毛母細胞に届けられる栄養分や酸素が減少してしまうというわけです。

・男性ホルモンの増加

ニコチンによる男性ホルモンの増加は、AGAの原因となるDHTの量を増やすことにつながります。

DHTには頭髪の成長を抑制し、薄毛を促進させる働きがありますので、DHTが増えればさらに薄毛が進みやすくなってしまうのです。

なぜこのようなことになるのかというと、アロマターゼという酵素が関係しています。

アロマターゼは体内に男性ホルモンが増えすぎないようにするために、一部を女性ホルモンに変える働きがあるのです。

男性の体内に女性ホルモンがある理由のひとつは、この酵素によるものです。

ところが、ニコチンはこのアロマターゼの働きを抑えてしまうのです。

アロマターゼの働きが低下することで男性ホルモンが増えても女性ホルモンになりにくくなり、体内の男性ホルモンは増加し、DHTも増えます。

これによって、薄毛が促進されてしまうというわけです。

・一酸化炭素

タバコの問題はニコチンだけではありません。燃焼時に発生する一酸化炭素を吸ってしまうのも問題になってきます。

一酸化炭素は、酸素以上に赤血球のヘモグロビンと結びつきやすいという性質があります。

問題は、一酸化炭素と結合したヘモグロビンは酸素と結合しにくいので、体の隅々に酸素を運ぶ働きができなくなってしまうということです。

タバコによって一酸化炭素を吸うことで、酸素を運搬できないヘモグロビンが増えていきます。毛母細胞の分裂には酸素も必要です。

タバコの一酸化炭素によって酸素が不足すると、毛母細胞の分裂が抑制されて頭髪が成長しにくくなり、薄毛の原因となってしまうのです。

昔からタバコは「百害あって一利なし」とまで言われており、呼吸器をはじめ体のあちこちに悪影響を与えることで知られています。

そして、それは頭髪についても例外ではないということなのです。

アルコール分解で発生する物質が薄毛につながっていた!?

お酒にはアルコールが含まれていますが、このアルコールを肝臓で分解する際に、2つの問題が発生します。

1.アセトアルデヒドという物質が生成される

2.システインとメチオニンが消費されること

この2つが、お酒による薄毛の原因となっています。

・アセトアルデヒド

少量のアルコールならば酢酸への分解がうまくいきますので、アセトアルデヒドが体内に回ることはありません。

ところが多量だと分解が間に合わなくなり、アセトアルデヒドが体内に回り、体にいろいろな悪影響を及ぼしてしまうのです。

アセトアルデヒドの一番の問題点は、男性ホルモンをDHTに変えてしまう働きがあることです。

DHTの増加は頭髪の成長を抑制し、薄毛の原因となります。

特にすでにAGAを発症しているような人は要注意といっていいでしょう。

アセトアルデヒドには睡眠の質を下げてしまう問題点があります。

頭髪の伸びは成長ホルモンによって左右されています。

成長ホルモンは睡眠中に効果がアップするという特徴があり、特に深いノンレム睡眠のときに効果が高くなります。

ところがアセトアルデヒドは、このノンレム睡眠を阻害してしまい、睡眠の質を下げてしまうのです。

アセトアルデヒドによってノンレム睡眠の時間が少なくなれば成長ホルモンの働きが弱くなり、頭髪の成長が抑制され、薄毛の原因となってしまいます

・システインとメチオニン

アルコールが肝臓で分解される際には、システインとメチオニンというアミノ酸が消費されてしまうという問題点があります。

なぜこれが問題になるのかというと、システインとメチオニンの消費は頭髪の原料となるタンパク質「ケラチン」の生成量を減少させる原因となるからです。

ケラチンは食物から摂取することはできませんので、体内のアミノ酸を使って合成するしかありません。このときには18種類のアミノ酸が必要になりますが、このうち最も多く必要なのがシスチンです。

実はシステインとメチオニンは、このシスチンの生成に関係しているのです。

システインが2つくっつくことでシスチンとなりますし、メチオニンからシスチンが作られます。

システインとメチオニンが肝臓で消費されると、シスチンになる分が減少し、不足してしまいます。

シスチンの不足はケラチンの生成量が減少することにつながってしまうということなのです。

いくら頭皮の血流が良くても、肝心の栄養分が体内になければ、頭髪の成長は期待できません。

お酒を飲みすぎるとケラチンの不足を招き、薄毛の原因を作ってしまうのです。

美味しくて甘いお酒は、髪には甘くない!

このように書くと、お酒は飲み過ぎなければ問題はないんじゃないか、自分は嗜む程度だから大丈夫だと考える人も多いでしょう。

ですが、摂取すること自体がダメなお酒もあるのです。

糖分が多く含まれる甘いカクテルは、それ自体が頭髪に悪影響を及ぼしてしまうのです。

まず、カクテルの問題点は、血糖値が大幅に上がってしまうことです。

アルコールそのものに血糖値を上げる働きがあるうえ、カクテルには糖分が含まれているので血糖値がマッハで上昇します。

血糖値の高い血液は血管の弾力を失わせ、血行の悪化につながるという問題点があります。

毛根に十分な栄養分と酸素が行き渡らなくなり、頭髪の成長が阻害されてしまうのです。

血糖値の高い病気といえば糖尿病が挙げられますが、糖尿病は薄毛の原因になります。

フリーアナウンサーの小倉智昭さんがカツラを使用しているのは有名ですが、これは糖尿病による薄毛が原因です。

これと似たようなことが、カクテルによってもたらされると考えていいでしょう。

また、甘いカクテルを摂取することは、皮脂の分泌量を増やすことにもつながります。

これは糖分摂取によってビタミンB1が消費されてしまうことが原因です。

そもそも頭皮は、皮脂の分泌量が最も多い部位なのです。

皮脂の分泌量が多い部位というと、額から鼻にかけての「Tゾーン」を思い浮かべる人が多いですが、頭皮の皮脂の分泌量はTゾーンの2倍になるとされています。

つまり、ちょっとしたことで皮脂が過剰になってしまうのです。

頭皮の皮脂が過剰になると、毛穴に詰まって頭髪の成長が抑制されます。

しかも、詰まった毛穴にマラセチア菌などの細菌が感染して炎症が起きると、脂漏性脱毛症の原因になってしまうこともあります。いずれにしても、薄毛の原因です。

これを防ぐ方法としては、糖分の少ないお酒を飲むという方法があります。

糖分が少ないお酒は、焼酎やウイスキー、ブランデーといった蒸留酒や赤ワインです。

蒸留酒はアルコール度数が高く、すぐに摂取過剰となってしまいますのでオススメできません。

その点、赤ワインでしたら度数もそれほど高くありませんので、適量に抑えることも難しくありません。

もし薄毛予防を考えているのでしたら、お酒を飲む際にはカクテルではなく、ワインにするというのも効果的なのではないでしょうか。

タバコもお酒もほどほどに。過度の摂取は髪にも体にも毒

タバコが頭髪に悪い理由は、次の2つです。

・ニコチンによって頭皮の血流が悪化する

・一酸化炭素によって頭皮への酸素が減少する

お酒については次の3つです。

・アルコール分解時に生成されるアセトアルデヒドによってDHTが増える

・アルコール分解時にシステインとメチオニンが消費され頭髪の栄養分が減る

・甘いものは頭皮の血行悪化と皮脂過剰による頭皮の状態悪化につながる

これらを防止する方法ですが、まずタバコについてはやめてしまうのがベストだ。

ただ、ヘビースモーカーの場合は禁煙がストレスの原因となり、頭髪の成長に悪影響を与えるというのが問題点になる…

その場合でも、本数を徐々に減らしていくようにすれば、ストレスを抑えることが可能だ!

最終的には禁煙を目指して、少しずつタバコを減らしていくようにするのが良いだろう。

一方、お酒の場合は適度ならば血行を促進させる働きがありますので、過度に摂取しないことが重要です。

個人差はありますが、厚生労働省はアルコールの適量は1日当たり20グラムとしています。
「参考:厚生労働省 健康日本21(アルコール)

具体的にどのぐらいの量なのかというと、ビールならば中瓶1本(500ミリリットル)、赤ワインならば瓶の4分の1(180ミリリットル)になります。

適量でも「一気飲み」は肝臓に負担をかけ、アセトアルデヒドが体内に回る原因となります。

行儀も良くありません!

時間をかけて少しずつ飲むことで、アセトアルデヒドが体内に回らないようにし、薄毛になるのを防止していきましょう。

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