薄毛になる原因の1つ「ストレス」改善のカギを握るのは亜鉛!?

薄毛の原因はひとつではありません。

AGA(男性型脱毛症)をはじめ良くない生活習慣、頭皮の状態の悪化、喫煙、飲酒、ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。

そして、ストレスも薄毛の原因のひとつになっているのです。

現代ではストレスは避けては通れませんが、問題はストレスが薄毛につながり、薄毛によってストレスを感じるという悪循環です。

そして、ストレスと薄毛との関係のカギを握っているのは、自律神経です。

ストレスは自律神経にどのような影響を及ぼしているのか、そもそも自律神経はどのような働きを持っているのか、ストレス対策に摂取すべき栄養素は何なのかなどについて、説明していきましょう。

薄毛の原因はストレスによる「自律神経の乱れ」

まず知っておいてほしいのは、自律神経には交感神経副交感神経の2つがあるということです。

交感神経と副交感神経の働きは基本的に相反するもので、互いにバランスを取っています。

交感神経が働くのは、アクティブに活動しているときやストレスを感じているときです。

いろいろな働きがありますが、基本的には以下のようなものです。

・素早く活発に活動できる

・攻撃を受けたときのダメージを抑えられる

一方、副交感神経が働くのはリラックスしているときや眠っているときです。

こちらもさまざまな働きがありますが、簡単にまとめると次のようになります。

・心身をしっかりと休められる

・攻撃で受けたダメージを修復できる

つまり、攻撃を受けたときのダメージを交感神経によって抑え、そのダメージを副交感神経によって回復させるように、両方の自律神経が交互に働いて体のバランスを取っているのです。

ストレスを受けたときは、交感神経の働きが活発になり、副交感神経はお休みしている状態になります。

問題は、仕事や育児などによって恒常的なストレスを受けているときで、交感神経が働きっぱなしになります。

ストレスを長く受けることによって交感神経が疲れ、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。

自律神経のバランスが崩れているとき、以下のような問題が生じる!

・交感神経の働きすぎによる
→血行不良

・副交感神経の働きが弱くなることで生じる
→睡眠障害

・円形脱毛症をはじめとする
→自己免疫疾患のリスク上昇

・性ホルモンをはじめとする
→ホルモンバランスの乱れ

実はこれらはすべて、
薄毛の原因となってしまうんだ。

ストレスによる薄毛の原因は「交感神経の活発化」にある

ストレスを受けると交感神経の働きは活発になりますが、これは体がストレスを自分に対する攻撃だと認識するためです。

これに対抗するために、交感神経によって体を「戦闘モード」にしているのです。

もちろん、ストレスだけが交感神経を活発にする原因ではありません。

本来は寝ているべき夜に起きていると、交感神経は活発なままで、副交感神経の出番がなくなってしまいます。

また、コーヒーや紅茶、チョコレート、トウガラシなどには交感神経を活発にする物質が含まれています。

問題は、交感神経の働きは必ずしも髪には良くないということです。

円形脱毛症はもちろん、血行不良、睡眠障害、ホルモンバランスの乱れ、いずれを取っても薄毛につながってしまうのです。

血行悪化の問題

体が「攻撃モード」になると、怪我をしたときに出血量が少なくなるように、末梢血管が収縮します。

これは血行を悪化させることにほかなりません。

問題は、この血行悪化が全身に起こってしまうことで、頭皮もその例外ではありません。

交感神経によって頭皮の血行が悪くなると、毛根に十分な栄養分が送られなくなるのです。

栄養分が足りなければ、頭髪の伸びが抑制されてしまうというわけです。

ストレスを恒常的に受けている状態では、毛根の栄養分は常に不足している状態になります。

毛根の栄養不足が長期にわたって続くとヘアサイクルが乱れ、頭髪が十分に成長していない状態で抜けてしまうことになるのです。

交感神経と免疫機能の問題

交感神経が活発に働いているときは、免疫機能も活発化しています

これは、戦いによって怪我をしたとき、体内に雑菌が入ってくるのに備えるためです。

ところが、交感神経の疲れなどによって自律神経のバランスが崩れると、免疫機能に影響が出てしまいます

活発になりすぎた免疫機能が、自分の体の細胞を異物とみなして攻撃してしまうようになるのです。

これによって引き起こされる病気を自己免疫疾患といいます。

円形脱毛症は、この自己免疫性疾患のひとつです。

免疫細胞の攻撃によって毛根がダメージを受け、頭髪が抜けてしまうのが原因だとされています。

ストレスが円形脱毛症の引き金になるとされているのは、ストレスによる自律神経のバランスの乱れが免疫機能に悪影響を与えるためです。

ホルモンバランスの問題

交感神経には、男性ホルモンの分泌量を増やす働きがあります

男性ホルモンには心身をアクティブにする働きがあるため、戦闘モードの体にとっては重要です。

ただ、男性ホルモンの分泌量を増やすということは、AGA(男性型脱毛症)の原因である由来物質のDHT(ジヒドロテストステロン)を増やすことにつながり、薄毛を進行させる原因になります。

DHTには頭髪の成長を抑制する働きがあり、ヘアサイクルを乱す原因となってしまうためです。

また、DHTには皮脂の分泌量を増やす働きもあります

頭皮は体の中で最も皮脂の分泌量が多い部位なので、DHTの生成量が増えると皮脂が過剰になり、毛穴に詰まって頭髪の成長を阻害します。

詰まった毛穴に雑菌が感染して炎症を引き起こし、脂漏性脱毛症の原因となるケースもあります。

これらの問題は、交感神経が常に活発に働いていることが原因です。

解決するためには、いかにして交感神経の働きを抑えるかが重要です!

まずは、仕事中には適度に休憩を取るようにしてみましょう。
休憩中は多少なりともストレスを抑えられ、交感神経を休めることができますよ!

軽い運動をするのもいいでしょう。
ストレス解消によって交感神経を休めることができると同時に心肺機能が強化され、血行促進の相乗効果が望めるます!

休息時に働く「副交感神経」を上手に使って、薄毛予防!

では、薄毛予防のカギを握っているのはもうひとつの自律神経である副交感神経にあります!

副交感神経の働きは、育毛効果があるものが多いです。

副交感神経は、交感神経が働いているときにはお休みしています。

恒常的なストレスによって交感神経が常に活発に活動している状態だと、副交感神経は活動を休止しているので、自律神経のバランスを崩す原因となります。

副交感神経の働きが弱くなることで生じる問題として、睡眠障害があります。

睡眠を深くすることは副交感神経の働きのひとつですが、ストレスによって副交感神経が休みっぱなしになると、睡眠を深くすることができなくなってしまうのです。

なぜ問題なのかというと、頭髪の伸びに関係している成長ホルモンの働きを妨げてしまうためです。

成長ホルモンは熟睡しているときに効果が大きくなるという特性があります。

睡眠障害を起こしているときは成長ホルモンの働きが不十分になってしまい、頭髪がうまく伸びてくれなくなるため、薄毛の原因となります。

また、成長ホルモンは頭皮をはじめとする皮膚のターンオーバーを活発にする働きもあります。

睡眠障害によってターンオーバーがうまく行われないと頭皮の状態が悪化し、フケが増えます。

このフケが毛穴に詰まると頭髪の成長を妨げたり、炎症による脱毛症の原因となってしまったりするのです。

つまり、頭髪の成長にとって睡眠はなくてはならないものなのです。

質の良い睡眠を取るためには、熟睡を促す副交感神経の働きを活発にする必要があるのです。

副交感神経を活発にするためには、入浴が効果的です。

体温を高めることで、副交感神経の働きが活発になるからです。

このときに湯船の温度をあまり高くせず、38~40度ぐらいにしておくといいでしょう。

また、のぼせるまで風呂に入ると交感神経を刺激しますので、ほどほどにしておきましょう。

仕事が忙しいときでも一服して、深呼吸してみるのも効果的です。

ストレスが多少なりとも和らぎ、副交感神経が活発になる時間帯ができます。

食事や音楽鑑賞も副交感神経を刺激してくれますが、この時に気をつけてほしいのは、仕事をしながらやってはいけないということです。

2つの自律神経が同時に刺激されると、交感神経の働きの方が優位になり、食事や音楽鑑賞の意味がなくなってしまいます。

「亜鉛」不足はストレスを増やし、髪を減らす

ストレスを減らして自律神経のバランスを取り戻すためには、ある栄養素の摂取が重要になってきます。

その栄養素とは、亜鉛です。

ストレスを受けたときには、体内で活性酸素が発生します。

活性酸素は細胞を傷つけ、老化の原因を作ってしまう厄介者ですから、何らかの方法で働きを抑える必要があります。

この活性酸素を抑えるために体内で生成されるのが、メタロチオネインという物質です。

活性酸素の働きを抑えることでストレスによる体へのダメージを減らし、ストレス耐性を高めてくれるのです。

問題は、メタロチオネインを生成するためには亜鉛が必要なことです。

亜鉛が足りないとメタロチオネインが生成されず、ストレス耐性がダウンし、ストレスによる体へのダメージが増えてしまうのです。

つまり、亜鉛はストレスを和らげるためになくてはならない栄養素だといえます。

ただ、ストレスを受けるたびにメタロチオネインが生成され、亜鉛が消費されていくと頭髪の元となるタンパク質「ケラチン」が不足してしまいます。

ケラチンは食べ物から摂取することができず、体内のアミノ酸から生成するしかありません。

ケラチン生成の過程で必要になってくるのが亜鉛です。

ストレスを恒常的に受けている状態だと、亜鉛はケラチン生成よりもメタロチオネイン生成に回されます。

薄毛になっても命に別状はありませんが、ストレスの蓄積は命にかかわるケースがあるためです。

ストレスによってケラチンの生成量が減少し、頭髪の伸びがさらに抑制され、薄毛を招いてしまうのです。

亜鉛にはこれ以外にも精子の生成を促したり、アルコールの分解を助けたりするなど、いろいろな働きがあります。

問題は亜鉛が大量に消費されているのに、現代人は摂取量が不足しがちなことです。

これは、精製された米や麦を食べているという、現代人の食生活に原因があります。

米そのものには亜鉛が含まれていますが、精製された白米にはほとんど含まれていません。

小麦についても同様で、精製された小麦粉を使っているパンやインスタントラーメンは、亜鉛の含有量は微々たるものです。

インスタントラーメンについては、リン酸ナトリウムが含まれていることも問題点です。

リン酸ナトリウムは亜鉛の吸収率を下げてしまうためです。

そもそも亜鉛の摂取量が少ないのに、吸収率までダウンしてしまうというわけです。

亜鉛が不足しないようにするためには、亜鉛を多く含んでいる食品を摂取するようにしましょう。

1日当たりの亜鉛の摂取量は男性が12ミリグラム、女性は9ミリグラムが理想的です。

牡蠣や豚レバー、ビーフジャーキーなどが亜鉛を多く含んでいますので、積極的に摂取していきましょう。

その際には、亜鉛の吸収率を高めてくれるビタミンCと一緒に摂取するといいでしょう。

亜鉛の吸収率は5~40%と、必ずしも高くありません。

亜鉛が不足しないようにするために、サプリメントを活用してみるのもいいかもしれませんね。

ストレスと上手に付き合えば薄毛を防ぎ、心身とも健康に!

ストレスによる薄毛は、交感神経と副交感神経という2つの自律神経のバランスが崩れることで起こります。

バランスが崩れると頭皮の血流が悪化し、頭髪の成長が抑制されて薄毛の原因となるのです。

仕事であれ家庭であれ、ストレスから逃げることはできません。

このため、いかにストレスとうまく付き合っていくかが薄毛を防ぐカギになってくるでしょう。

例えば、休憩や適度な運動によってストレスを和らげることもいいでしょう。

そして、ストレス耐性を高めるために欠かせないのが亜鉛です。

積極的に摂取するようにしてください。

避けなければならないのは、ストレスが薄毛を招き、薄毛がさらにストレスの原因となる悪循環です。

ストレスとうまく付き合うことは、悪循環を断ち切ることにもつながるのです。

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