カプサイシンには血流改善の期待?薄毛改善に関係はあるのか

唐辛子やハバネロを食べると、汗が出る。
辛さで熱がどんどん上がる。
それは気のせいではありません。

唐辛子の主成分は、カプサイシンという物質、この成分がそのまま辛みとして感じられます。

カプサイシンの多い唐辛子ほど辛い!

ちなみに、見た目で判断は出来ません。カプサイシンは主に唐辛子の種とヘタの辺りに多いため、そこを目安には出来ます。
(正確に言うと、量より分子構造ですが。)

そしてカプサイシンには、血流を良くする働き、食欲を増進する働きがあります。

カプサイシンのユニークな点は、直接、皮膚の温度を上げること。

抗菌作用もあるため、貼り薬にも使われています。

カプサイシンが血流を良くする理由の1つに「適度なアドレナリン」を出すという理由があり、このため、筋肉の血行が良くなります。

アドレナリンは血圧や血糖値を上げたりしますが、カプサイシンには血圧を下げ、血糖値も下げる、またコレステロールも下げる!という、血管にはいいことづくしの効果があるのです。

しかし取り過ぎると怖いことも・・。

そんなカプサイシン、育毛にどんな働きをするのか、見ていきましょう。

カプサイシンで血行促進!

★血流を良くする
カプサイシンの持つ大きな作用の1つに「血流改善」があります。

末端の血管まで拡張させ、血行を良くするのがカプサイシン。

体内に取り込んだカプサイシンは、血流に乗って、体中を巡り、最終的に脳の血流も良くします。

カプサイシンンの面白い所は、皮膚の温度を上げ、血管を拡張する作用もある点です。

この理屈で昔から「温湿布」として活用されています。

育毛に大事なのは、毛母細胞が髪を作れと命令を出し、そこから髪の毛になっていくことの2点ですが、髪の毛の材料は血液から運ばれてきます。

主な材料はアミノ酸。

そのためには、当然血行が良くなくてはいけません。

カプサイシンは末端の血流まで良くする効果があるため、髪の毛の材料を安定供給できます。

★栄養をしっかり補給

カプサイシンンの働きの1つに、「食欲増進」があります。

カプサイシンの持つ刺激が、唾液量分泌をアップ、胃を保護する働きがあるので、

髪の毛を作るために必要な成分を、しっかり補給することが出来ます。

しっかり食べる!そしてメタボになる!=体の脂肪が増え、皮脂分泌過剰な皮膚になる。

ということも、カプサイシンは減らしてくれます。

★脂肪を減らす!

カプサイシンの持つ効果の1つに「脂肪燃焼」があります。

肝臓からリパーゼという脂肪分解酵素を出す働きを促進させるため、です。

人は食事をすると、血糖値が上がります。

そうするとインスリンが分泌されて、血液中の糖分を糖や脂肪として蓄積します。

そして、血中の糖が少なくなると、グルカゴンやアドレナリンというホルモンが出て、蓄積された糖が血中に出てくるため、血糖値は上がります。

この調整がリズミカルに行くことで、エネルギー補給がされ、適度な血糖値が維持されるのですが、インスリン分泌が減るなどホルモン分泌が狂うと、血液の糖分が増え、糖尿病になります。

糖尿病とは、絶えず高血糖の状態=血液が砂糖水のような状態、になるため、血管を傷める。

糖尿病が「国民要注意病」になっているのは、

・糖質を取り過ぎる人が多い
・血管障害からくる病気が多く命に関わる

この2点が挙げられます。

カプサイシンは面白いことに、アドレナリンを出す働きと、血糖値を下げる働きの両方を持ち、結果的に「血糖値を上げない」という状態を維持する働きがあります。

そして、コレステロールを低下する働きもある。

血圧を下げ、血糖値も下げる、脂肪燃焼の働きがある。

つまり育毛にNGな頭皮の皮脂剰分泌を抑え、血行を良くして、しっかり地肌に必要な栄養を届け、不要なものを捨ててくれる優れものがカプサイシンなのです。

育毛の土台を保つのに、ベストな食品。

だからといって、同時に糖質の多いものをガッツリ早食いしていいわけではありません。

その場合は、血糖値の上がり過ぎの悪影響が勝ってしまいます。

カプサイシンの大きな働きとして
「血流改善」「食欲増進」「脂肪燃焼」の3つがあるぜ!

血行が良くなるという事は、
体内の栄養素が上手く循環することにも繋がるぞ。

更に血糖値を上げずに維持する働きもしれくれるんだぜ!

キーワードはタンパク質を増やす「IGF-1」

実はカプサイシンの持つ皮膚刺激が、育毛にダイレクトに有効であるという説があります。

カプサイシンが知覚神経を刺激して、成長因子IGF-1を増やす働きがあるというもので「IGF-1育毛理論」が挙げられていますが、何とこの論文執筆者、元名古屋市立大学大学院教授、岡嶋研二教授(当時)の複数の不備が発覚!
(参考:日本学術振興会

現時点では、合っているとも、違っているとも言いきれないのが現状です。

そこで、今回はカプサイシンが持つアドレナリンの力に注目していきます。

ホルモンの1種であるアドレナリン

脳から出た指令が、主に肉体の刺激に反応、副腎皮質からアドレナリンを出すように指令を出します。

すると、血糖値が上がる、汗が出る、などの効果が出てきます。

中でも最大の効果は脂肪燃焼効果のあるリパーゼを排出、リパーゼには脂肪燃焼の働きがある。

アドレナリンはダイエット効果が見込まれるホルモンなのです。

このアドレナリンのユニークな所は少量の場合は、血圧を降下させ、多くなると逆に上げる点。

アドレナリンは、分泌過剰になると、血圧や心拍数が上がる、という難しいものですが、カプサイシン摂取で出される程度では、血管に優しい効果を発揮。
参考までに「アドレナリン 育毛」と検索してみてください。大量の「薄毛」注意報が出てきます。

過剰なアドレナリンは「ストレスの行き過ぎ」=薄毛に繋がる諸刃の剣なのです。

アドレナリンは、元々ストレスに耐えるために分泌されるホルモン、適度なストレスは心身に良いと言いますが、度を超すと害になる、これはアドレナリンの話と同じです。

またカプサイシンには、血圧を下げる効果があります。

心臓の血流を増やす、コレステロールを減らすという研究結果もあります。

そして血糖値を下げる効果もあります。

アドレナリンの働きと逆の作用をする働きを持っている不思議な成分なのですね。

アドレナリンは成長ホルモン分泌に関与します。

アドレナリンは筋肉に血流を多くし、育てる働きがあります。

筋肉に適度な負担がかかると分泌される、その後成長ホルモンが分泌。

日中に適度なアドレナリンが出ることで、深い眠りが得られ睡眠時にしっかり成長ホルモン分泌が行われます。

アドレナリンと成長ホルモンが時間差で脂肪を分解するため、成長ホルモン分泌の活発な若い人は、食べてもあまり太らないのですね。

糖質や血糖というと「悪者」イメージがありますが、本来は体を作る大事な資源なのです。

そしてこの成長ホルモンがIGF-1因子を増やすのです。

脳下垂体から成長ホルモン分泌指令が出ると、主に肝臓からIGF-1が分泌、体の色々な臓器の成長や修復がされるのですが、このIGF-1は毛乳頭にも存在するのです。

IGF-1(インスリン様成長因子1)は、毛乳頭では、毛母細胞を活性化、髪の成長期を伸ばし、退行期や休止期(髪が生えない時期、抜ける時期)を減らす、そして髪の毛のたんぱく質を増やす働きをします。

育毛には、色々な因子が必要ですが、その中の欠かせない1つ、つまりIGF-1因子が出ないと、髪は生えません。

男性型脱毛(AGA)は男性ホルモンから出来るDHTがIGF-1を減らすという説もあります。

もしAGAである場合、DHTを減らす方法を取るか、それ以上にIGF-1を多くするかになりますが、IGF-1が無いと髪はなし。

ということを考えると、どっちにしても成長ホルモン分泌は不可欠なことが判りますね。

また成長因子が頑張ろうとしても、土台になる皮膚の血行が悪く状態が悪ければ、きちんとした髪の毛にはなりません。

IGF-1の効果を活かすために、カプサイシンの持つ「血行促進」力や「食欲増進」力は大事とも言えます。

血管を傷めないので、なお効果的ですね。

IGF-1が増えると、皮膚のコラーゲンが増え、神経細胞も修復、ストレスに強くなっていきます。

IGF-1自体に育毛だけでなく、髪の毛を生やしやすい身体を作る働きもあるのです。

イソフラボンとの相乗効果は本当なの?

先に書いたねつ造論文「IGF-1」育毛理論の最大のウリは、イソフラボンとカプサイシンを同時摂取することで、育毛の効果が上がるというものです。

そのあらましは、というと、イソフラボンにはCGRPというペプチドがあり、この物質とカプサイシンで知覚神経を刺激すると増える(と言われる)IGF-1が組み合わされると、相乗効果でIGF-1が増えるというもの。

そのため、前述したIGF-1理論は、Wインパクト論とも呼ばれ、本当であれば、手軽にできる育毛法なのですが。。

ちなみに論文執筆者(前述、岡嶋研二元教授)は現在、独自にクリニック開業(参考サイト:名古屋Kクリニック
同時摂取商品を販売しているようでこれまた否定も肯定も出来かねるのが現状です。(2016年12月現在)

よって2つ合わせることによる効果倍増は、今の所無いものとして、単純にイソフラボンは育毛に有効であるとは言えます。

発毛を促すホルモンの1つが、女性ホルモン「エストロゲン」ですが、イソフラボンは非常にエストロゲンに近い成分なのです。

エストロゲンが育毛に有効な理由の1つは、血管の健康を維持すること、血管の柔軟性を高め、悪玉コレステロール値を下げる効果があります。

動脈硬化は男性患者が多いと言われる理由の1つが「女性はエストロゲンを多く持つ」からなのですね。

そして皮膚の真皮(毛乳頭のある位置)にあるコラーゲン量を維持する働きも持つエストロゲン、表皮の保湿維持にも関わっていることが判りました。

イソフラボンは、発毛のための畑=皮膚の健康を維持する役目が大きいです。

またエストロゲンは、セロトニンという幸福を感じるホルモンを分泌。
ここからノルアドレナリン~アドレナリンというホルモン分泌の流れにつながります。

エストロゲンが正常に分泌されることで、体内の色々なホルモンが極端に分泌されたり、逆にされなかったりという事態を防ぎ、バランスよく機能することで、肉体や感情のストレスなどを、コントロールしているのです。

エストロゲンの働きの1つが「ホルモンバランスの調整」と「自律神経機能を調整すること」

エストロゲン分泌が落ちていくときに起きる更年期障害に、色々な症状が出るのはこのためなのですね。

気を付けたい副腎疲労症候群

エストロゲンが出にくくなる原因の1つに「副腎疲労症候群」があります。

副腎皮質から出ているアドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールのすべてが最初は増えます。

アドレナリンの働きは「発汗、血糖値を上げる、代謝のアップ」など心身のSOSに対応するために起きること。

ノルアドレナリンも同じ、そしてコルチゾールは抗ストレスホルモンと呼ばれ、同じく脂肪分解をするのですが、アドレナリンやノルアドレナリンは分泌作用時間が短いのに対して、コルチゾールは長く出続けます。

すると「体や心が疲れた」状態になり、「うつ病のような症状」や疲労、不眠、甘いものが欲しくなる、など、育毛に逆効果なことばかりが起きます。

そして、卵巣からのエストロゲン分泌も減ってしまうのです。

エストロゲンは副腎からも、わずかながら出ていますが、それも邪魔されてしまいます。

副腎疲労がさらに進むと、これらすべてのホルモン分泌が減っていきます。

体を守る気力すらない、ということで、免疫機能が極端に低下、ちょっとした炎症が大事につながる可能性もあります。

もはや育毛どころの問題ではありません。

☆副腎疲労症候群の原因と対策

〇原因

・最大の原因は肉体的、精神的ストレスにさらされ続けること。
・糖質の過剰摂取など、血糖値を乱高下させる食事、抗ストレス作用のあるビタミンC、ビタミンB群不足
・睡眠不足、運動不足
・過度のアルコール
・化学物質(薬の作用など)

〇対策

・ストレスを溜めない~リズミカルな生活をする。特に運動と睡眠時間を意識。
・ビタミンCを取る(柑橘類など)
※唐辛子にはビタミンCが入っているため、副腎疲労を助けるのに有効です。

※漢方は逆効果になることもありますので、医師、薬剤師に相談してからにしましょう。

イソフラボンを取ることで、エストロゲンの乱れを最小限に出来ます。

カプサイシンは、血管を拡張するため、より成分をしっかり体内に取り込めます。

ホルモン分泌を維持するために、イソフラボンが有効、それを確実に体内で活かすために、カプサイシンが有効ということになります。

更に、毛を生やすための健康な肌作りにイソフラボンは大きな役目を果たします。

相乗効果が無くても、両方揃うことで、より発毛力は上がるのです。

カプサイシンの過剰摂取は身体に負荷をかけてしまう

カプサイシンは1つ間違えると毒になります。

★刺激過剰

皮膚に対して刺激になる、ということは行き過ぎると、痛みや炎症になります。

カプサイシン配合催涙スプレーというものが売られていますね。

痛覚も慣れると鈍化、味覚障害などが起きます。

★胃を荒らす

胃の粘膜も刺激が強すぎると、荒れてしまいます。

腸などの消化器系にも負担がかかります。

咳や息切れを伴うこともあります。胃がんのリスクを上げるという報告もあります。

★アドレナリン過剰分泌

アドレナリンが出過ぎると、脳の中にある海馬などが損傷、そのため、うつ、パニック障害などの精神疾患が起きます。
「火病」とも呼ばれます。

ちなみに、カプサイシンには致死量が存在します。

体重1キロにつき、60~75㎎が急性毒になります。

体重60キロの場合で、4,5gになりますが、唐辛子1gあたりのカプサイシン量は3㎎程度、唐辛子約1キロ摂取で、やっと到達する数字。
かなり稀なケースと言えるでしょう。

★がんのリスクを高める

他の物質と同時摂取でがんリスクを上げるという研究報告があります。

その他、排尿障害、胃食道逆流症、粘膜炎症、吐き気、嘔吐、高血圧といった
報告があります。(参考:農林水産省HP

イソフラボンも過剰摂取による害があります。

エストロゲンが多すぎると、女性ホルモン、プロゲステロンが量を増やそうとするなど、逆にホルモンバランスを崩してしまうのです。

適量は1日納豆1パック、豆腐半丁程度です。

1日に1度大豆製品を取る程度の意識で、ちょうどいいくらいの量、特に更年期~元々エストロゲン不足の場合は、大量摂取したときに極端にバランスを欠くことになります。

カプサイシン、イソフラボンとも気合を入れて食べまくる!ということは、避けた方が良いですね。

カプサイシンには刺激があるから胃が荒れてしまうこともあるのか…

辛い物を食べすぎるとピリピリして痛みを伴うこともあるしな。

摂取は少量でよさそうだ!

カプサイシンには血流促進作用があり、育毛には有効的

血圧や血糖値を下げる働きもあり、食欲を増やす=栄養吸収が増えるため、発毛しやすい身体や皮膚を維持できます。

・毛乳頭にはIGF-1という成長因子があり、これが毛髪を生やし育てる力の1つになっている。

・カプサイシンの力で成長因子(IGF-1)を増やす理論(IGF-1理論)があるが、未確定(論文不備のため)

ただし、適度なアドレナリンを出しつつ、血圧降下、血糖値を下げる作用もあることから成長ホルモン分泌に有効とは考えられる。

・カプサイシンとイソフラボンの両方を摂取するとより相乗効果があるという説(IGF-1理論、上記と同じ)があるが、これも未確定。

・イソフラボンは女性ホルモンエストロゲンの役目を果たすため、血管の健康維持には有効、育毛にとって大事な「健康な肌」維持に大きく役立つ。

カプサイシンの持つ力と合わせて、発毛力をより高める。

・カプサイシンの持つアドレナリンと、イソフラボンの持つエストロゲンは「副腎疲労症候群」により、分泌が狂ったり、低下することがある。

ストレスを避け、ビタミンCなどを取ることが大事。

・カプサイシン、イソフラボンとも過剰摂取は害になる。

・ホルモンは量ではなくバランス、栄養をバランス良く取りながら、有効成分を取り入れるという意識が、1番健康にも育毛にも望ましい。


カプサイシンが成長因子を増やすかどうかはまだ未確定なんだなあ。

けど、血圧・血糖値を下げたり食欲増進につながったりするから良い効果をもたらしてくれるんだなあ。

ただ、食べ過ぎは注意しないと。

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