体毛が濃い人は薄毛やAGA(男性型脱毛症)になるとは限らない

昔から、体毛が濃い人は薄毛やハゲになるという説があります。

しかし、体毛が濃くなる原因と薄毛やハゲになる原因は、男性ホルモンの分泌量の多さで濃くなることと各部位に存在する酵素や受容体の影響を受けることで薄毛やハゲになることと原因が異なります。

また、体毛が濃い人でも薄毛やハゲにならない人も多くいます。

つまり「体毛が濃いと薄毛やハゲになる」説は、正しい説とは言えないでしょう。

男性ホルモンであるテストステロンが薄毛やハゲに直接関係しているもの

前頭部と頭頂部に存在している

・5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の活性の高さ

・アンドロゲンレセプターの感受性の高さ

が原因で発症することです。

薄毛やハゲには遺伝性も含まれています。

上記の原因が遺伝的に伝わることで薄毛やハゲになる可能性が高くなる場合もあります。

つまり、体毛の濃さは薄毛やハゲにつながるとは限らないと言えます。

今回は、体毛が濃い人と薄毛やハゲになる関係性などを含めて、男性ホルモンであるテストステロンが影響する体毛の違いやサイクルなどを解説したいと思います。


「体毛が濃い=ハゲる」説はなぜ?

1940年代のハミルトン博士が薄毛の遺伝性について実験したことが、「体毛が濃い=ハゲる」説になった原因の一つと考えられます。

・薄毛の男性が去勢すると薄毛の進行が止まる

・思春期以前に去勢された人は薄毛にならない

・テストステロンを注入すると薄毛が始まる

ということを発見したことだ。

男性ホルモンは睾丸や副腎で分泌されています。

つまり「睾丸を取ると薄毛が止まる」ことから、男性ホルモンを分泌する量が増えると体毛が濃くなり薄毛になると結びついたのではないかとも推察することができます。

性ホルモンの活動は第二次性微期から始まり思春期ともいいます。

男性では11歳・女性では10歳ごろから始まります。

女子は女性らしい体系を性ホルモンの働きで作り始めます。

男子が中学に入ると急に背が伸びたり骨格がしっかりしたりするのは男性ホルモンの分泌が始まり多くなった時になります。

AGAルネッサンスクリニックHPにも、遺伝性について解説されていることが「体毛が濃くなると薄毛やハゲになる」原因だとも考えられます。

HPの内容によると、ハミルトン博士の実験は遺伝性の検査ではありますが、「体毛が濃くなると薄毛やハゲになる」一説を考えてみると男性ホルモンである「テストステロンを注入すると薄毛が始まる」ことが分かったということです。

男性ホルモンは、分泌が多くなると体毛を濃くすることからテストステロンの分泌量と薄毛との関係を結び付けてしまったのではないかと推察できると言えます。

昔から、体毛が濃いと「薄毛やハゲ」になるという説がありました。

「顔ヒゲが太くて濃い」「腕の毛やすね毛が濃い」「胸毛が濃い」人は、男性ホルモンが強く働き過ぎるため毛根にも悪影響を及ぼし「男性ホルモンが毛根を過剰に刺激して発毛サイクルを狂わす」ことが、脱毛の進行を早め若ハゲにもなる」と言う説もありました。

実際は、男性ホルモンが悪影響を及ぼしているのではなく、前頭部や頭頂部に存在する5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の酵素が存在して酵素の活性が高い人(遺伝子に含まれる)やアンドロゲンレセプターの感受性が高い人が男性ホルモンと結合したことでAGA(男性型脱毛症)と大きく関係していることが医師や研究者によって解明されてAGA治療薬として処方されるようになりました。

*AGAクリニックの「DHT検査や遺伝子検査」で確認することができます。

*通販でAGA簡易キットなども販売されています。

他にも、体毛が薄い人で「高血圧」の男性には「薄毛やハゲ」の人が多くいます。

何らかの原因(食生活や運動不足)で血液の流れが悪くなり血管が細くなることで圧力を高めた結果、栄養素が毛母細胞まで届けることができなくなっていることが原因の1つとなっています。

薄毛やハゲになる原因には2つに分けることができます
日常生活から起こるもの 酵素の活性や受容体の高さで起こるもの
精神的なストレス性によるもの 5αリダクターゼの活性度の高さがある
食生活の偏り(肉中心の食生活) アンドロゲンレセプター感受性の高さがある
高血圧 遺伝性を持ち活性度や感受性の高さがある

つまり、男性ホルモンの分泌が多いと体毛が濃くなることはあっても、薄毛やハゲに結び付けることは難しく男性ホルモンだけがハゲになる原因ではないと言えます。

男性ホルモンが原因で薄毛やハゲになるには、男性ホルモンの一種であるテストステロンと5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型と結合するところから始まります。

結合してできたDHT(ジヒドロテストステロン)がアンドロゲンレセプターという受容体とさらに結合することで脱毛因子を作り脱毛原因であるAGAを発症させます。

下記は、それぞれの違いを図にしたものです。

★男性ホルモンが他の酵素と結合することで起こることがAGAの原因になる

但し、遺伝的に5αリダクターゼを持っていても活性が低い場合やアンドロゲンレセプターの感受性が低い場合では、男性ホルモンと結合することが少ないためAGAになりにくくなります。

男性ホルモンによって体毛が濃くなる可能性

男性ホルモンの活性が高く体毛が濃い家系では、遺伝的に引き継いでいる人もいます。

体毛の濃さは男性に引き継がれていることが多く、「腕・足・胸・顔・眉毛・まつ毛」など全体に濃い人もいれば部分的に濃い人もいます。

遺伝性でも子から孫・ひ孫になるにつれて体毛の濃さは薄くなっている人もいます。

しかし、腕・足・胸などは薄くなり生えなくなることはありますが、毛髪やヒゲなどの濃さは男性ホルモンの分泌が高いようであまり薄くならないようです。

男性ホルモンであるテストステロンは、日常生活や食生活においても増減します。

前述したように、男性ホルモンの影響で体毛が濃くなる原因は下記のようになります。

1 肉料理中心の食事が多い 動物性たんぱく質の摂りすぎ 体毛やヒゲが濃くなる
2 短時間の激しい運動や筋肉を増強させるトレーニングが多い

1.のように、肉の赤みには動物性たんぱく質を含んでおり多く摂ると男性ホルモンが増加して体毛やヒゲが濃くなります。

2.のように、短時間の激しい運動や筋肉を増強させるトレーニングでも男性ホルモンが多くなります。

つまり、男性ホルモンの影響で体毛が濃くなる理由は、動物性たんぱく質を過剰に摂りすぎることや筋肉を増強するトレーニングをすることで起きることがわかります。

★男性ホルモンの分泌量の多さで起こることが体毛の濃さの違いになる

上記の図のように、男性ホルモンの分泌が多いと体毛が濃くなります。

男性ホルモンの量は一定に保たれているので余分なホルモンは肝臓で分解されて排出されます。

男性ホルモンの量が多くなるから体毛が濃くなるのではなく、男性ホルモンの分泌量が多くなることで体毛が濃くなります。

また、ミノキシジルを服用すると血管の拡張作用に加えて毛母細胞を活性化することが認められるため体毛が濃くなります。

ミノキシジルタブレットなどを服用した場合、男性ホルモンに影響を与えるのではなく、直接毛母細胞を活性化させることで体毛が濃くなるので止めると元に戻っていきます。

結果、ミノキシジルは男性ホルモンに影響を与えたことによるものではないと言えるのです。

体毛と頭髪には作用するホルモンに違いがある

体毛と頭髪には男性ホルモンの影響を受けやすい体毛と受けない体毛があり、それぞれのサイクルを持っています。

男性ホルモンの影響を受けやすい性毛の中には、「男性毛」と「両性毛」に分けられています。

男性毛や両性毛は男性ホルモンであるテストステロンの影響を受けると活性化しますので毛が濃くなる原因になります。

逆に性ホルモンの影響を受けにくい体毛を「無性毛」といいます。

下記の表には、「男性毛」「両性毛」「無性毛」の部位に分けています。

A(男性毛) B(両性毛) C(無性毛)
男性ホルモンの影響を受けやすい男性に多い体毛 男女共に男性ホルモンの影響を受けやすい体毛 性ホルモンの影響を受けない体毛
鼻毛・ひげ・胸毛・背中毛・耳毛・手足(すね)の毛・陰部上部の毛

頭部の前頭部から頭頂部にあたる毛

ワキ毛・陰部下部の毛 眉毛・まつ毛・手足の毛

頭部の側頭部から後頭部にあたる毛

A 男性ホルモンの影響を受けていて特に男性に多い体毛です

男性ホルモンとの関係が大きく影響する体毛が「男性毛」です。

上記の表を見てもわかるように、男性に多く見られる部位になります。

B 男女共に影響を受けている体毛が「両性毛」です

男性ほどではないですが、女性にも部位的に男性ホルモンがある影響から、上記の表の部位に体毛が生えています。

C 性ホルモンの影響を受けにくいものが「無性毛」です

上記の表にあたる部位が無性毛になります。

男性毛よりも細く一定して生え揃っているところが特徴です。

*性毛と同じくらい毛が太い人も中にはいます。

毛周期(サイクル)も各部位によって違いがあります。

A(男性毛) B(両性毛) C(無性毛) 毛周期(サイクル)
鼻毛・腕・ひげ・胸毛・耳毛 ワキ毛 眉毛 3ヶ月~5ヶ月位
手足(すね)の毛・背中毛 まつ毛・手足の毛 4~5ヶ月
陰部上部の毛 陰部下部の毛 1年位

*個人差があります。

紫外線の影響を受けやすい部位はサイクルが短くなります。

エステや美容外科などで脱毛処理を行う場合には、各部位の毛周期(サイクル)をみて処理をする方が効果的な処理手法として行われています。

頭髪にも影響を受ける部位と受けにくい部位があります。

男性毛 無性毛
前頭部と頭頂部 側頭部と後頭部
5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の酵素が存在する 5αリダクターゼⅠ型の酵素が存在する
テストステロンと5αリダクターゼⅡ型の活性が高いと特に結合しやすい為、結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します 元々、性ホルモンに影響を受けにくい
アンドロゲンレセプターが存在する アンドロゲンレセプターは存在しない
DHTに変化した後にはアンドロゲンレセプターの感受性が高いと結合しやすいため脱毛因子TGF-βを作り出します 脱毛因子を作り出すことはない
結果、AGAを発症させることが多くなります AGAの発症はないが、リンパ球の異常などがあった時に影響を受けて円形脱毛症になることが多い部位でもあります

男性毛にあたる「前頭部と頭頂部」には、性ホルモンの影響を受けやすい反面5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型とアンドロゲンレセプターが存在している為にAGAを発症することが多い部位でもあります。

無性毛にあたる側頭部や後頭部は性ホルモンの影響を受けにくいため、植毛をする際には後頭部の毛根から移植することが多くあります。

頭  髪 サイクル
男  性 3年~5年
女  性 4年~6年

*個人差があります

体毛の中で最も長いサイクルを持つものが頭髪です。

頭髪は、体毛の中で最も長く毛母細胞の活性化が長く続きます。

*毛髪のサイクルは男性と女性にも違いがあります。

男性ホルモンは抑制できる!

男性ホルモンであるテストステロンは、主に動物性たんぱく質から作り出されています。

動物性たんぱく質の中でも、肉の赤みにはテストステロンの分泌が多くなるため牛肉中心の食生活をしているとテストステロンを活性化させてしまう原因になります。

赤みの肉類の摂りすぎに注意していれば、テストステロンの活性化を防ぐこともできるでしょう。

テストステロンの量は一定に保たれている為、増えることはなく分泌量が多くなり活性化することで体毛が濃くなります。

また、女性に含まれているテストステロンは男性の10分の1程度含まれています。

女性の「わき毛やデリケートゾーン」の体毛が生えすぎる人はテストステロンの分泌が多いと言えます。

植物性たんぱく質を中心に食生活を見直すことで改善していくこともできるでしょう。

下記は、動物性たんぱく質の食材です。

動物性たんぱく質は、少な過ぎても全く摂らなくても良いわけではありません。

動物性たんぱく質の種類
牛肉・豚肉・鶏肉・いか・えび・マグロ・チーズ・牛乳・卵などがあります。

*肉の赤みは特に動物性たんぱく質が多く含まれています

逆に動物性たんぱく質の摂取量が少ないと次のような症状が出ます。

免疫力の低下 爪が割れる 髪が抜けやすくなる
体のむくみ 疲れやすくなる 皮膚のハリがなくなる

つまり、ダイエットを過剰にして動物性たんぱく質を極端に減らし過ぎると、上記のような爪や髪だけではなく肌にも異常を起こすことになるのです。

★男性ホルモンは悪影響を及ぼすばかりではないことも覚えておきましょう。

男性ホルモンの特徴
肉体面 骨や筋肉を作る 性欲を高める 内臓脂肪が増えないようにコントロールできる
精神面 判断力と行動力を高め意欲的になる

男性ホルモンが不足してしまうと、特に精神面では意欲的に取り組むことができなくなり、やる気が起こらなくなることもあり「うつ症」に似た症状を出すことがあります。

男性の更年期障害になりやすくなりますから「適度に動物性タンパク質を摂らなければいけない」とも言えるのです。

つまり、食生活の中心は「植物性たんぱく質」にして動物性たんぱく質の摂取量もバランスよく摂ることで体毛の濃さを調節することができると言えるでしょう。

体毛が濃いだけでハゲにはならない!

「体毛が濃い=ハゲる」説は正しくない!

「体毛が濃いとハゲる」説は、正しい説とは言えないでしょう。

下記にある遺伝性の実験検査から生まれた説ととらえることができます。

1940年のハミルトン博士による「薄毛の男性が去勢すると薄毛の進行が止まる」遺伝性の実験結果と

逆に男性ホルモン「テストステロンの注入をすると薄毛が始まる」ことが分かったことです。

テストステロンは体毛を濃くする働きがあります。

体毛が濃い人は「テストステロンを多く持っている」=「テストステロンを注入すると薄毛が始まる」を結び付けたのではないかと推察できます。

体毛が濃くなる原因は、男性ホルモンの分泌が多くなることで濃くなりますから量が多いことでもなく直接ハゲになる関係性はないと言えます。

<薄毛やハゲになる原因>

・前頭部や頭頂部に存在する5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の活性が高い

・アンドロゲンレセプター受容体の感受性が高い

などの理由があります。

結果、男性ホルモンで体毛は濃くなるがハゲになる原因にはならないと言えます。

但し、精神的なストレス性・食生活の偏りにより男性ホルモンが分泌異常を起こし抜け毛や脱毛を引き起こす外的要因で起こる場合もあります。

体毛が濃くなる2つの可能性

下記の2つのことが大きく関係しています。

1.肉料理中心の食事が多い、動物性たんぱく質の摂りすぎ

2.短時間の激しい運動や筋肉を増強させるトレーニングが多い

1.のように、肉料理には動物性たんぱく質を含んでおり多く摂ると男性ホルモンが増加して体毛やヒゲが濃くなります。

2.のように、短時間の激しい運動や筋肉を増強させるトレーニングでも男性ホルモンが多くなります。

つまり、男性ホルモンの影響で体毛が濃くなる理由は、動物性たんぱく質を過剰に摂りすぎることや筋肉を増強するトレーニングを多く取り入れることで体毛が濃くなると言えます。

男性ホルモンの影響を受けやすい性毛・受けにくい性毛

体毛には男性ホルモンの影響を受けやすい性毛「男性毛」と「両性毛」があり、男性ホルモンの影響を受けにくい性毛には「無性毛」があります。

下記の表には、「男性毛」「両性毛」「無性毛」に分けています。

A(男性毛) B(両性毛) C(無性毛)
男性ホルモンの影響を受けやすい男性に多い体毛 男女共に男性ホルモンの影響を受けやすい体毛 性ホルモンの影響を受けない体毛
鼻毛・ひげ・胸毛・背中毛・耳毛・手足(すね)の毛・陰部上部の毛

頭部の前頭部から頭頂部にあたる毛

ワキ毛・陰部下部の毛 眉毛・まつ毛・手足の毛

頭部の側頭部から後頭部にあたる毛

頭髪にも男性ホルモンの影響を受けやすい前頭部と頭頂部の男性毛があり、男性ホルモンの影響を受けにくい側頭部や後頭部の無性毛の毛髪に分かれています。

男性ホルモンが影響する頭髪 男性ホルモンの影響は少ない頭髪
前頭部と頭頂部 側頭部と後頭部
5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の酵素が存在する 5αリダクターゼⅠ型の酵素が存在する
アンドロゲンレセプター受容体が存在する アンドロゲンレセプターは存在しない
DHTに変化した後にはアンドロゲンレセプターの感受性が高いと結合しやすいため脱毛因子TGF-βを作り出します 脱毛因子を作り出すことは少ない

頭髪には、酵素や受容体が影響することで薄毛やハゲになることはありますが、体毛は男性ホルモンの影響や紫外線などを受けることで体毛が濃くなります。

動物性たんぱく質を制限!

下記のように動物性たんぱく質を1.2のようにすれば男性ホルモンは抑制できます。

1.肉料理中心の食事を植物性たんぱく質中心の食材に変更する

2.短時間の激しい運動や筋肉を増強させるトレーニングの頻度を少なくする

赤み肉中心の食事をしている人は、肉を控えるだけでも男性ホルモンを抑制することができます。

しかし、動物性たんぱく質は全く必要がないものではありませんので、植物性たんぱく質と共にバランスよく摂ることが男性ホルモンの抑制につながります。

この記事の関連記事