薄毛の原因になる抜け毛の量。毛根からチェックしよう!

抜け毛が増えると「薄毛になってしまうのではないか」と心配になってしまう人も多いでしょう。

ただ、薄毛になるときは抜け毛が増加しますが、抜け毛の増加は必ずしも薄毛につながらないというのが実際のところ。。。

薄毛につながらない自然脱毛と、薄毛につながる異常脱毛は、毛根などをチェックすれば見分けることが可能なのです。

抜け毛と薄毛の関係について、同じ頭髪へのダメージである切れ毛についても触れながら、説明していきましょう。

3つのヘアダメージ「抜け毛」「薄毛」「切れ毛」の違い

抜け毛と薄毛、切れ毛はいずれもヘアダメージではありますが、これらにはいろいろな違いがあります。

<抜け毛の特徴>

普段からある程度は起きている

本数については季節要因により変化する

<薄毛の特徴>

抜け毛が必要以上に増加する

AGA(男性型脱毛症)などの疾患によって起きる

<切れ毛の特徴>
切れ毛は髪が抜けるのではなく途中で切れてしまうものです。

根元が頭皮に残っている

整髪などによる髪のダメージが原因で起きる

枝毛などを併発する

つまり、頭皮をはじめとする髪の周辺の問題ではなく、あくまでも髪そのもののダメージによって起きているというわけです。

このため、切れ毛は毛先や根元がちぎれているなど、抜け毛とは違いがあります。

抜け毛と薄毛の違いには、頭髪の成長サイクルがからんでいます。

抜け毛は普段でも洗髪やドライヤーの際に発生していますが、必ずしも抜け毛が薄毛につながるというわけではありません。

人間に寿命があるように、頭髪にも寿命があり、寿命が尽きた髪は抜けてしまいます。生え始めから抜けてしまうまでの「髪の一生」がヘアサイクルです。

髪が抜けることは薄毛の人もそうでない人も大きく変わりませんが、ヘアサイクルの違いが薄毛になるかどうかのカギになっているのです。

抜け毛には2種類ある、自然脱毛or異常脱毛

抜け毛そのものは薄毛でない場合でも起きており、薄毛につながらないものは自然脱毛とされています。

自然脱毛は頭髪の寿命によって起きるもので、ヘアサイクルが正常に機能している証

これに対して、異常脱毛とはヘアサイクルが正常に機能せず、本来の寿命よりも速く抜けてしまうものです。

本来抜けるべきではない頭髪が抜けてしまうと、用意ができていませんので、次の髪が生えるまでに時間がかかってしまいます。

異常脱毛が増えると次の頭髪が生えるまでに時間がかかる箇所が増えていき、薄毛につながってしまうというわけです。

では、髪はどのぐらい抜けているのでしょうか?

自然脱毛は1日に50~200本ぐらいです。

異常脱毛の場合はもう少し増えますが、単に多いだけで異常脱毛だというふうにはなりません。

ヘアサイクルは、盛んに伸びる成長期、伸びが鈍化する退行期、伸びが止まり抜けるのを待つだけの休止期からなっています。

全体で10万本といわれる髪のうち、85~90%が成長期とされています。

成長期が2~6年と長いのに対し、退行期が2~3週間、休止期が2~3カ月と短いためです。

上記が平常のヘアサイクルとすると、異常なヘアサイクルとはどういうものでしょうか。

異常なヘアサイクルは、何らかの理由によって本来は抜けるべきではない頭髪が抜けてしまうものです。

AGA(男性型脱毛症)などによって頭髪の成長期が極端に短縮されてしまうことで、異常なヘアサイクルが引き起こされてしまいます。

AGAは男性ホルモン由来物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)によって引き起こされるものです。

和名から男性固有の疾患だと思っている人もいるでしょうが、実際には女性の体内でも男性ホルモンが分泌されており、女性が発症することも珍しくありません。

DHTは頭皮においてTGF(トランスフォーミング増殖因子)の一種であるTGF-βの生成量を増やします。

TGF-βの働きは、毛母細胞の分裂を抑制し、髪の成長を鈍化させるというものです。

DHTによってTGF-βが増えることにより、毛母細胞は活力を失い、髪の成長期が1年以内に短縮されてしまいます。

これによって異常脱毛が起き、薄毛につながってしまうのです。

異常脱毛はヘアサイクルの乱れだけが原因で起きるものではない

それ以外にも、異常脱毛を引き起こす原因があります。

一例を挙げれば、栄養不足は異常脱毛の原因です

例えば過剰なダイエットによって髪に必要な栄養分が不足すれば、髪はうまく成長できなくなります。

これによって毛根が髪を維持することができなくなり、異常脱毛につながるのです。

また、過剰な洗髪などによる頭皮の乾燥も異常脱毛の原因です。

頭皮が乾燥すると弾力が失われ、血行が悪化し、頭髪の成長に悪影響を与えてしまいます。

更に、乾燥によってフケが増えて毛穴に詰まり、炎症を起こすことも異常脱毛につながります。(粃糠性脱毛症と呼ばれます。)

洗髪をサボるなどして皮脂が過剰になっている場合も、異常脱毛を起こす原因となります。

毛穴に皮脂が詰まって頭髪の成長が阻害されてしまったり、炎症の原因になってしまったりするためです。

ただ、異常脱毛が起きているときは抜け毛の量が増えますので、抜け毛が増えると異常脱毛だと短絡的に考えてしまう人もいるでしょうが、これは必ずしも正しくありません。

なぜなら、抜け毛は季節的要因によって増えることがあるからです。

抜け毛が多いとされているのは秋です。

これは夏場の紫外線によって頭皮にダメージが与えられているうえに、季節の変わり目ということも影響しているようです。

哺乳類は秋に夏毛から冬毛、春に冬毛から夏毛に生え替わることで、体温調節を助ける仕組みになっています。

人間の体毛はほとんど退化してしまっていますが、哺乳類の一種ですから、この仕組みが残っているため抜け毛が増えるといわれているのです。

では春はどうなのかというと、やはり抜け毛は増えます。

頭皮のダメージが夏ほどではないため、秋ほど顕著に増えないというだけです。

ちなみに、夏や冬に抜け毛が増えるケースもあります。

夏の場合は紫外線のダメージが早めに出ていること、冬の場合は体が冷えて血行が悪くなることが影響しています。

季節的要因によって増える抜け毛は自然脱毛なので、本数だけで異常脱毛かどうかを判断することはできません。

自然脱毛と異常脱毛を見分けるカギは、抜け毛の毛根の状態です。

毛根から見分けられる!「自然な抜け毛」と「ダメな抜け毛」

自然脱毛の場合、毛根の状態は健康です。

<自然脱毛による毛根の特徴>

根元がマッチ棒のようにふくらんでいる

透明で色がついていない

<異常脱毛を起こしている時の毛根の特徴>

根元の膨らみが小さいか全くない

そもそも毛根がない

根元が黒くなっている

白い膜のようなものが付着している

根元の形状がガタガタになっている

まず根元の膨らみが小さかったり、そもそも毛根がなかったりする場合は、AGAなどによって毛根の活力が失われていると考えていいでしょう。

TGF-βの働きによって毛母細胞の活力が失われ、毛根が小さくなっているのです。

毛根の活力が失われている状態を放置すると、最終的には毛根が死滅し、頭髪が全く生えなくなってしまいます

こうなるとプロペシアもミノキシジルも、HARG療法も効果を発揮する事が困難になります。

最後の望みとしては、植毛治療を検討するしかありません。

根元が黒くなっているときは、毛根への血流が悪くなっているケースです。

頭皮の血流が悪くなる原因としては、ストレスなどが考えられます。

血流を促進させるためには、ストレスを解消することが先決です。

いろいろな方法がありますが、ストレス解消に最もオススメなのは軽い有酸素運動をすることです。

ストレス解消効果と同時に、運動によって心肺機能が高められ、血流促進の相乗効果が期待できるためです。

白い膜のようなものが付いているときは、頭皮の皮脂が過剰になっています

そもそも頭皮は体の中で最も皮脂の分泌量が多い部位なので、ちょっとしたことで皮脂が過剰になりやすいのです。

皮脂が過剰になる原因としては、不十分な洗髪や、脂肪分の摂取過剰などが考えられます。

洗髪は必ず毎日行うようにしましょう。

ただ、1日2回以上の過剰な洗髪は皮脂の不足による頭皮の乾燥を招き、逆に頭皮が悪化してしまう原因となってしまいますので注意しましょう。

食生活については、皮脂が過剰だと感じたら脂肪分を控える方がいいでしょう。

特にAGAを発症している人は、DHTの働きによって皮脂分泌量が増えていますので、注意が必要です。

髪の毛の根元がガタガタになっているときは、円形脱毛症の可能性があります

これは毛根が免疫機能によってダメージを受けているサインです。

円形脱毛症は自己免疫疾患なので、治療は皮膚科など医療機関に任せるべきです。

抜け毛の根元がガタガタに見えたら、念のために医療機関を受診した方がいいでしょう。

付け加えると、毛先の状態も異常脱毛かどうかを見分けるカギになります。

正常脱毛は必ず散髪によってハサミが入っていますので、毛先は平らに伸びていきます。

これに対し、異常脱毛の場合は成長期が短いためハサミが入っておらず、毛先が尖っていることがあるためです。

いずれにしても、正常脱毛か異常脱毛かを見分ける手がかりになるのは、抜け毛の本数ではありません。

抜け毛の状態を把握することが、正常脱毛を異常脱毛かを見分けるためのチェック方法になるのです。

抜け毛の状態を把握し、抜け毛と長いお付き合いを

異常脱毛は頭髪の成長サイクルの乱れや頭皮の異常によって起きます。


異常脱毛の原因は必ず毛根に表れるから、抜け毛をセルフチェックし、毛根の状態を把握することで、正常脱毛か異常脱毛かを見分けることができるんだ。

毛根の状態によっては生活習慣の改善で大丈夫な場合もあるが、医療機関による治療が必要なケースもある。

いずれにしても、抜け毛の状態を常に把握し、対策を立てていくことが、薄毛につながる異常脱毛を発見するカギになっていくぞ!

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